マーケティング戦略(ブランド戦略):2015年カレンダーから商機を見つけよう。消費者動向予測カレンダー

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

photo credit: Andreanna Moya Photography via flickr cc

こんにちは。女性の心を掴むアイディア開発・戦略設計を専門に行う、女性マーケティング支援の会社を運営する阿部エリナです。

マーケティング戦略を練ったり、商品・サービス開発を行ったり、SP(セールスプロモーション)を考えるときは、その年のイベントカレンダーをつくり、それを参考に消費者動向の予測をたて反映させる事がオススメです。年間を通していくつかあるビッグイベントは、消費行動や消費心理にも大きな影響を与えるものです。

≪1月≫

大河ドラマ「花燃ゆ」がスタート

大河ドラマの舞台となる場所は毎年さまざまなイベントが行われています。1月にスタートした「花燃ゆ」は山口県が舞台となっていて、1月スタートと同時に山口県ではイベントが多数開催されています。山口市スタートを皮切りに1年かけて山口県を巡回する「花燃ゆ」紹介のパネル展が開始され、ドラマの衣装を展示した大河ドラマ館もオープン。大河ドラマ記念の茶会が催されたり、小学校では幕末の食事を給食で再現するなど、まだドラマが始まって1か月弱で、すでに次々にイベントが催されています。
大河ドラマによる経済効果は高く、地域で伸び率に差はあるものの、放映年の観光事業は数百億の経済効果があると言われています。大河ドラマの視聴者は年配女性層が多い事もあり、山口県では年配女性層観光客向けの花燃ゆ関連商品やサービスが活況な一年になりそうです。

≪2月≫

今年はバレンタインとホワイトデーが共に土曜日!

偶然にも今年はバレンタインデーとホワイトデーがそれぞれ休日。それに合わせてすでにバレンタイン・ホワイトデー向けの女子会イベントプラン等が飲食店やアクティビティ、ホテルプラン等で出てきています。 以前まではバレンタイン=チョコレートのプレゼント、でしたが、最近の独身女性の増加や恋人を持つ人の減少傾向などから、カップルで過ごすイベントも、女子同士で楽しく過ごしてコト消費体験を楽しむ!という流れになってきています。特に今年はそれぞれ休日という事もあり、女子会宿泊プランやアクティビティプランが今までに増して増加しそうです。

春節

インバウンド消費は日本に大きな経済効果をもたらすようになりました。訪日機会になる各国の連休はインバウンド対策には重要です。特に中国の春節と国慶節が7連休にある事が多くこの連休は海外旅行をする中国人が増えます。2015年は2月18日~24日。この時期は日本への観光客が増える事が見込まれるのでインバウンド対策としてチェックをしておきたい時期です。

≪3月≫

ついに開通!「北陸新幹線」

開業後は富山まで1時間短縮の、2時間8分で到着。富山が今まで以上にずっと都内・関東エリアから近くなります。そのため東北エリアや西のエリア、関東近郊エリアの旅館やホテルは「今年は北陸に持っていかれる」との事で対策を色々始めているようです。北陸新幹線開通による経済直接効果は年間81億円と見込まれており(日本政策投資銀行北陸支店調べ)今年は観光客だけではなくビジネスマンの流入が増えると同時に宿泊費や飲食費、土産代、地域内二次交通費の消費が見込め、冬の大雪等による閑散期の集客対策も可能になると思われます。ただ課題としては、東京・関東エリアが近くになる事により日帰り客や日帰りビジネスマンも増えるため必ずしも観光業やホテル業が活況になるとは言えず、それには対策が必要になりそうです。例えば青森県八戸市では、新幹線開通当時はそのような状況になる事を打破するために屋台村「みろく横丁」を開設し、夜の滞在も楽しませる魅力づくりに成功しています。現在は年間30万人の来訪に繋がっているそうです。東北の屋台村とは、風情がありますし、ご当地物も美味しく頂けそうですし、これは行ってみたくなります。新幹線開通によるデメリットがある事も確かですがいかにそのデメリットをカバーしてメリットに繋げていくか?といった施策が必要なのですね。

≪4月≫

機能性表示解禁

国による審査・基準が緩和されることで、多くの食品がさまざまな機能性を表示して発売されるようになります。その解禁が4月の予定です。これにより例えば、豚肉には「ビタミンB1が疲労回復をサポート」と表示されたり、乳製品には「トリプトファンが睡眠をサポート」、果物類には「ビタミンCが美肌に整える」など、これまでは機能をアプローチができなかった食品も、また、これまではフォーカスされなかった観点でも文言がパッケージに表記されるようになります。これによりあえてダイエットや健康を意識せずとも商品を選択する際の基準を知る機会が増えることにより、健康・美容系商品を選ぶのが楽になったり、「ガッツリダイエット」「健康のルールに縛られる健康美容法」よりも「日々の食品から健康的に美しくなろう」という、緩くストレスない美容・健康法に思考がシフトしていくと思われます。健康志向は年々高まっていますが、4月の解禁によりさらに健康市場は拡大が期待されています。拡大と同時に健康は当たり前の事として受け入れられるようになり、以前のダイエット市場に見られたような「苦しい」「辛い」イメージから、「毎日を楽にゆるく楽しみながらダイエット」という概念へと変化し、それが徐々に健康に取り組む女性の消費スタイルに浸透していくと予測しています。

イースター

イースターはキリストの復活を祝うキリスト教の祭日です。この祭日は稼働祝日で今年は4月5日。ここ数年で一気にマーケット拡大したハロウィンと比べ、イースターは認知度もまだ非常に低いものの、ハロウィンと同様に今後期待できる祭事として注目され始めてきています。イースターといえば「卵」。まだ認知度は低いですが、ハロウィンのような楽しさを演出できるマーケティングや発想でハロウィンのようなビッグイベントに育てていく可能性は大いに秘めていると思います。

≪5月≫

今年のゴールデンウィークは最大15連休も可能

この時期を狙って、毎年旅行代理店や航空会社がテレビCM攻勢をかけますが、今年のゴールデンウィークは4月26日(日)から数えると、月曜と火曜の中2日で水曜が祝日(昭和の日)、さらにまた木曜と金曜で土日となり、5月3日(憲法記念日)から5月6日(振替休日)。さらに木曜と金曜でまたすぐに土日という日取りです。
間の平日をすべて有給などで休みにすると、なんと15連休になります。この超大型休暇の機会で、海外・国内旅行やエンタメ消費が活発化するのは間違いありません。有給が使いづらいビジネスパーソンとっては虫食いだけの休暇日程になりますので、近場消費がむしろ狙い目になりそうです。つまり。ベンチャーや中小企業でもアイデア1つでビジネスチャンスをつかみやすいはず。
また、この時期は東北の桜が見ごろとなり東北地方への移動が増えます。弘前さくらまつり(青森県市)や、角館さくらまつり(秋田県秋田県角館)に関連してレジャー関連が期待できます。

≪6月≫

FIFA女子ワールドカップ

6月6日~7月5日はカナダFIFAワールドカップが開催されます。今、男性だけではなく女性のスポーツ観が増えてくると同時にスポーツ人口も増えています。例えば男性と女性が混ざって一緒にサッカーチームを結成して一緒にスポーツを楽しむ会や、男女それぞれ一人参加が約束で一同に山中に集まってカヤックを楽しみながら出会いに繋げるスポーツをしながら婚活、女子会ならぬ女ス会で女性同士が集まってスポーツしながら女子会をしたりと、スポーツが以前より非常に身近になってきています。オリンピックやワールドカップ、スポーツ選手の活躍(テニスや野球等)がメディアで盛んに放映されると、それに乗じて消費者の間でも自然と、スポーツ観戦ではなくスポーツ実践に取り組む人口が増えます。4月の機能性表示解禁の直後のスポーツイベントという事で健康・美容を意識したスポーツイベントは注目を浴びやすい時期に入るのではと思います。

進撃の巨人の映画化

進撃の巨人は男性向け漫画ではなく、実は女性ファンも非常に多いのをご存じでしょうか。昨年は進撃の巨人のキャラクターがさまざまな女性誌の表紙を飾りましたが、女性誌とのコラボ商品が発売されたりと実は女性市場の中にも進撃の巨人はトレンドになっていました。その進撃の巨人が6月に映画化されます。女性向けファンが多く、イベントにも女性参加が非常に多い事も度々話題に上がるのですが映画化によりますます女性のファン活動が増えそうです。

上半期に続き2015年下半期のイベントです。下半期は4つのキーワードに集約しているのが特徴です。下記4つのキーワードをイメージしながら下半期イベントをご覧ください。

1.オリンピックに向けて
2.大型ショッピング施設
3.スポーツイベント
4.地域イベント・北陸地域

≪7月≫

地方に大型商業拠点『仙台の杜水族館』『三井アウトレットパーク北陸小矢部』

仙台に東北最大級の水族館『仙台の杜水族館』がOPEN。年間130万人の来場を見込んでいます。施設規模の大きさやオシャレな施設空間から、新たなデートスポット、家族のお出かけスポットとして注目さています。日本海側では日本海側初となるアウトレットモール『三井アウトレットパーク北陸小矢部』が開業予定で約160店舗が入る予定。陸新幹線開通にあわせて、北陸マーケットが今年は一気に伸びそうです。愛媛県松山市の「ラフォーレ原宿・松山」跡地には森ビルの新複合施設が開業予定。こちら2つは冒頭で述べた4.地域活性と2.大型ショッピング施設のキーワードが当てはまります。

これらからわかる事は、都市集中型から地域分散型による各地域の経済力が高まってきてる事、今後の少子高齢社会の訪れも考慮して、一つの施設に複数の店舗が入る集約型施設でのショッピングスタイルが主流となってきている事。地域ブランディングや大型施設を活用した週末の親子リアルイベントの開催等が活況になっており各地域ならではのイベントやサービスにチャンスがありそうです。

≪8月≫

バレーボール・ワールドカップが日本で開催

8月はスポーツイベントが活況です。第15回世界陸上の開幕、バレーボールW杯が日本で開催。2015年前編でもお伝えしたとおり、大型スポーツイベントや大会がある時期は消費者たちのスポーツイベントに参加する傾向が強くなります。ただ前編の時期と異なり真夏真っ盛りなので、涼しさを感じつつ、且つ手応えを実感できる富士登山、カヤック、エレトリックランといった暑さを避けられるようなスポーツイベントやスポーツ関連商品の消費が進みそうです。

そして8月31日にはホテルオークラ東京が8月31日を持って閉館。建て替え工事に入ります。新しい本館は2019年春に開業予定。1962年に開業したホテルオークラは2020年の東京オリンピックに向けて装いを新たに。オリンピック開催予定地・周辺を中心に開発・改装等が積極的に行われていますが不動産関連のみでなく健康系、スポーツ系、レジャー系サービスもオリンピック経済効果の恩恵を期待できます。自由な発想でオリンピック関連のマーケットを牽引する新しいサービスや商品を生み出すチャンスだと思います。

≪9月≫

シルバーウィーク

9月19日からシルバーウィーク5連休が始まります。最大でも9連休で大型シルバーウィークは6年ぶり。レジャー関連マーケットが期待できます。北陸新幹線開通もあり、日本海側の活況は3月の新幹線開幕から続きそうです。北陸エリア以外でも今年は徳川家康の400回忌、姫路城の大天守修理が3月に終わりグランドオープン、長野県善光寺の7年に一度のご開帳など歴史イベントが多数ありますのでシルバーウィークは、シニアや若いカップル、お一人女子、女子旅、歴女の「歴史×地域」への旅行者増が見込めそうです。

そして9月は大型ショッピング施設のラッシュ!東京では有楽町数奇屋橋交差点跡地に大型複合ビルが完成予定。銀座エリアに新たなショッピングストリートが誕生します。他ららぽーと海老名が開業予定、大阪吹出市では大型ショッピングエンターテイメント施設オープンが続きます。

≪10月≫

B1グランプリ

グルメイベント『B1グランプリ』は今年は青森県十和田市で開催。2006年2月に、青森県八戸市で第1回大会が開催れて以来の地元開催です。2013年の豊川開催大会の来場者はなんと58万人!B1による食品業界への影響は大きく、今年のグランプリ結果発表に注目です。

金沢~和倉温泉駅間でJR西日本の「花嫁のれん」の運行が開始。車内は「和と美」をコンセプトに北陸の伝統文化を表現されており北陸ならでは食の提供・車内添乗サービスも。北陸新幹線の開業効果の最大化、持続・定着化、および地域全体への効果の波及を図る事が目的なのですが、上半期から下半期まで度々北陸の話題が登場します。北陸パワーがアツい!

そして9月に続き、立川に「ららぽーと立川」がオープン予定、立川エリアには昨年東京初となるIKEAもオープンし、以前までの若干閑散とした地方都市のイメージから今や再開発が進み熱いエリアに変わりつつあります。

≪11月≫

マラソンブーム定着か。『富山マラソン2015』

そして下半期最後のトピックもやっぱり…北陸‼とにかく2015年は北陸の一年といっても過言ではない程に北陸のイベントが続きます。富山マラソン2015は北陸新幹線の開業を機に県民参加型のフルマラソンの大会として2015年11月1日に開催、2015年春の北陸新幹線の金沢開業にあわせ、フルマラソンを開催。マラソン人口は健康市場の拡大、オリンピック東京開催の影響もあり、年々増加しており、コスプレしてマラソンを楽しむ人、カップルで楽しむ人、女ス会(女子が集まって一緒にスポーツをする事)として等従来のマラソンのイメージは楽しむイベントとして、またヘルシーでいる事が今っぽいかっこよさ、としてすっかり定着しました。健康・疾病予防対策になつながる「ライトに楽しめる」スポーツイベントやレジャーイベントの提案がチャンスです。

≪12月≫

鉄板のクリスマス。今年は年末に5連休も可能!メディア系の動きにも注目

一年の最後となる12月はクリスマスに大晦日と鉄板イベントの月です。景気がどうなるかはまだわかりませんが、大企業には賃上げムードもあり、冬のボーナスもたくさんもらえそうな予感。それでなくても、とにかく消費はあおられまくりで、街中も楽しげな雰囲気やクリスマスムードにつられて、ついつい財布も緩みがち。今年は12月23日(水)が天皇誕生日と祝日なので、木・金と中二日で土日になり5連休も可能。そのまま年末休暇に入る方も多いでしょうから、旅行消費も伸びるでしょう。
また、12月はメディア系の動きも気になります。AKB48結成・初公演から10周年となり、総監督の高橋みなみさんが卒業予定。さらに幅広い世代に長く根強い人気を誇る映画「スター・ウォーズ エピソード7(VII)」が全米・国内で同時公開予定です。12月のスター・ウォーズ公開に向けて10月のハロウィン時期からこの時期にかけて、コスプレや関連商品、イベント等が活況となりそうです

まとめ

一年のイベントを把握しておくと、次に何が流行るか?どのようなトレンドに合わせた商品・サービス提案ができるか?といった、他社よりもいち早く先手を打っておく事が可能になります。ぜひ前編・後編のイベントカレンダーを皆様の2015年の消費者動向予測カレンダーとしてお役立て頂ければと思います。

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