学生から起業・独立 Vol.10 学生の柔軟な発想・行動力を強みに起業

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
第二回目の学生起業家へのインタビューです。第二回は起業したばっかりの株式会社でんでんの田尻社長です。

まずは御社のご紹介をしてください。

 弊社の正式名称は「株式会社でんでん」と言いまして、創業メンバーが全員大学の電気電子工学科出身、っていうのに由来してます(笑)
恥ずかしいので、英語表記の「Dengdeng, Inc」で呼んでいただけると幸いです。
実際に何をやっている会社かと言いますと、こちら「http://kyoto-shipping.com」が私たちが主にやっている事業になります。
簡単に言いますと、最近かなり世間を賑わせている「ドロップシッピング」という新しい流通のカタチを作っていく会社です!!
「KYOTO- SHIPPING」においては、「京都の伝統工芸品」などといった商品・日本の文化を、日本国内にとどまらず、世界中の人々に発信していくサービスを行っ ています。国際化、と言われる社会のなかでも、まだまだ物流、とくに大量生産ではない商品の国際化は浸透していないので、これからどんどん拡がっていくも のと確信しています!!
 

わざわざ学生で起業する必要はあったんでしょうか?

 田中さんのコラムでも書いてあったと思うんですが(Vol.7学生起業のメリットを最大限に活用「自社サービス」で成功へ一直線)、正味「失敗しても生活に困ることはない!!」っていうのは大きいと思いますね。
最近では、外資系のコンサルタントや証券会社を経験して、ある程度お金をためて、さあ起業!!っていうような人が増えていると思いますが、やはり、学生の柔軟な発想、行動力、というものにはかなわないと思います。
確かに、お金・人脈は持っていても、成功するとは限りませんよね?
むしろただ単に下請けの会社になってしまう、なんていうことが容易にある世のなかです。
もし、起業したい!と思っているのに、会社に就職するくらいなら、最初から起業してもいいんじゃないでしょうか?
起業するのに資格なんていりません、今では資本金の1000万円もいりません、入社試験もありません。片や、コンサルタントや大企業は何十倍もの倍率です。皆さんならどちらを選びますか?(笑)
 

周りの反対はありましたか?反対があったらそれでも起業した理由はなんですか?

 周りの反対は特にないですね~。
というよりは、「まだ起業してなかったの?」とか、「ようやく起業したの?」なんていう声が聞かれます(笑)
むしろ、反対があったらしてないかもしれません(弱っ!!)
起業なんて、周りの支援なしには絶対にできないことですしね♪
 

起業ではなく就職や進学した同級生に対してどう思いますか?

 起業を選んだ自分は他の人とは違うと思いますか?何が違うと思いますか?
やはり、人はそれぞれ生き方ってのがあります。
大 企業や大手メーカーに行かないとできないこともありますし、進学しないとできないこともあります。同じように起業しないとできないこともあります。違い は、「何がしたいか?」ただそれだけだと思います。「自分がすごい!!」とか「えらい!!」なんてことじゃなくただ単に「したかったんだ!!」っていう違 いですね♪
 

起業への不安はありましたか?(借金、家族をもったら、将来に対してなど)

 不安がないということはないですが、確かに日系大手企業に行けば、将来的に年収1000万なんていう給与もある程度視界には入ってきますが、それに伴う代償っていうのも考えたことがありますか?
年収1000万でなにができますか?
家が買えますか?
車が買えますか?
子供一人で年間いくらかかりますか?
将来なにがしたいですか?
そういうことを考えたら、「リターンの可能性が∞」という起業を選ぶのは僕にとって自然なことでした。
 

起業して一番大変だったことはなんですか?

 特に大変だった、っていうのはないですね~。
大変だったことといえば、最初にメンバーが脱退したことかな?笑
 

起業して一番よかったことはなんですか?何に対して喜びを感じますか?

 一番よかったこと・・・なんか自分に自信が持てるようになった。

やっぱり利益が出るときが喜びです(笑)(って、まだそんなに利益は出てないのでなんともいえませんが・・・)
思いっきり働いて、思いっきり遊べる、っていう環境をみんなで作り上げていける、っていうのがとてもうれしいことですね。
 

起業を何か違う言葉に例えると何でしょう?

 節税対策ですか?笑
ごめんなさい。上でも述べましたが、「自分の新しい生活スタイルを作る」ことなんじゃないでしょうか。
 

経営に必要なことは何でしょう?

 経営学・経済学をとりあえず一とおり勉強すること。最低限の知識は必要だと思うので。まぁ、最終的には「コミュニケーション能力」
これにつきると思います。
「コミュニケーション能力=成功」と思っても間違いはないんじゃないでしょうか。
いかに相手を惹きつけるか?納得させるか?お願いするか?
これさえできれば大丈夫、かと。
 

学生起業家全般について何かしら思うことはありますか?

若い!!元気!!
やっぱりこれをやりたい!!
っていう信念なんかを持っている人がたくさんいるので、とても励みになります!!
 

座右の銘は?(大切にしている想い、信念など)

 そんなにすばらしい言葉をしらないので申し訳ないんですが、「毎日楽しく生きる!!」っていうのがモットーですね。
楽しくなくなったら休みます。休んで楽しみ探します。(笑)
仕事をやるにしても、遊ぶにしても、楽しくなかったら寂しいですからね♪
 

学生で起業したい人に向けてのメッセージ

 走り始めないと見えないこと、ってたくさんあります。
起業してる人って、最初の一歩を踏み出した、っていうそれだけの差だと思います。
 ただ、起業する前に「もう一度自分を見つめ直してみる」っていう作業は忘れないでほしいと思います。
起業するにしても自分は「経営」をするのか、「技術屋」をするのか、「営業」をするのか、なんらかの役割みたいなものがわかってくるとどんな人を集めたらいいのかな?っていうのも自然にわかってくると思います。
 

おまけ

■資金繰りに困って借金したらどうしようとか思わなかったか?
最初から資金繰りにはこまらないようなビジネスモデルを選択しているので大丈夫でした。
資金力がある方は大丈夫だと思います。しかし、資金力がなく初期投資が必要なビジネス、例えば物をつくるビジネスをやるのは、オススメしません。

■ITの知識など必要・持っておいたほうがよいか?
どうしてもこれからの社会、情報技術というのは切っても切り離せないものになります。
「ウェブシステム構築」「ウェブデザイン」「マーケティング」すべての要素がそろって初めて、成功っていうレールに乗れるような気がします。
経営者としてすべての知識を持っている必要はないかと思いますが「どのような知識が必要か」ということについては絶対に学んでおく必要がありますよ!!

■忙しすぎて大変じゃないか? 体力ないとやっていけないかとか・・・
ビジネスモデルによると思います。人員逓増型のモデルかそうでないか、そこら辺がどうしても忙しくなるか忙しくならないか、ってところに関わってくると思います。そこら辺も考えながら、ビジネスモデルを選択していく余裕ができれば強いですね~。

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