新事業創造カンファレンス

経済産業省と民間企業による共同プロジェクトとして、大企業・中堅企業とベンチャー企業の連携等を促進している「ベンチャー創造協議会」と、オープンイノベーションの取り組みを推進する「オープンイノベーション協議会」(事務局:NEDO)の共同開催で、新事業創造のためのカンファレンスを開催します。テーマは、①グローバル市場の開拓、②日本におけるイノベーション・エコシステムの考察、③大企業のオープンイノベーションの促進です。この分野において国内外の第一線で活躍する方々によるパネルディスカッションや講演で、実践的な知識や行動するためのヒントが得られることを期待しています。イノベーションの担い手の皆様、ぜひ御参加ください。

10/25(火)

入場自由(参加パス必要)
10:0012:00
プレゼンテーション
パネルディスカッション
5階 メインホール1

【第一部】グローバル市場を切り拓く!

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日本企業の成長の種は世界のどこにあるのでしょうか?当セッションでは、ベンチャーならではの冒険心で世界の課題解決に挑戦している企業経営者をお招きし、日本企業の底力と海外市場におけるチャンスを探っていきます。前半の講演では、この夏、米国ユーザー数を飛躍的に成長させた株式会社メルカリの長澤CFOより、海外市場攻略の展望について伺います。後半のパネルディスカッションでは、昨年、経済産業省事業でアメリカに派遣されたベンチャー企業3社に、海外市場の手ごたえや世界で戦うための自社の強みについて語っていただきます。

10:10 - 10:40
パネルディスカッション

メルカリ海外躍進の展望


長澤 啓 氏
株式会社メルカリ 執行役員CFO
慶應義塾大学総合政策学部卒業後、三菱商事において金属資源分野における投資及び主にエネルギー、リテール、食品分野等の領域におけるM&Aを担当。2007年にシカゴ大学経営大学院を卒業の後、ゴールドマン・サックス証券にジョインし、東京及びサンフランシスコにおいて主にテクノロジー領域におけるM&AやIPOを含む資金調達業務を担当。2015年6月にCFOとして株式会社メルカリに参画。
久保田 雅也 氏
株式会社WiL パートナー
慶応義塾大学経済学部卒業後、伊藤忠商事に入社。リーマン・ブラザーズ証券会社東京支店・投資銀行本部にて、国内外の様々なハイテク・インターネット企業のM&Aアドバイザリー並びにファイナンスを手がける。その後、バークレイズ証券を経てSMBC日興証券に移籍し、投資銀行立ち上げに尽力。2014年1月にWiL立ち上げと同時にパートナーとして参画。日本証券アナリスト協会検定会員。会計士補。

10:45 - 11:45
パネルディスカッション

越境のフロンティアランナーたち
~世界に羽ばたく中堅・ベンチャー企業~


児玉 昇司 氏
エス株式会社 代表取締役社長
1995年早稲田大学在学中に起業。起業した会社の売却などを経て2006年、4度目の起業となるエス株式会社を設立。2015年、AIを活用したファッションシェアリング「Laxus.co(ラクサス)」をローンチ。ローンチから1年半で累計貸出金額50億円を突破。WiL、金融機関などから10億円弱を調達済み。
高野 雅彰 氏
株式会社DG TAKANO 代表取締役
世界的な課題である水不足に商機を見出し、2008年から超節水ノズルBubble90開発着手。翌年「”超”モノづくり部品大賞」にて大賞受賞、株式会社DG TAKANOを設立。成長性と可能性が認められ、”2020年の未来を創る企業”10社や「働きたいベンチャー企業ランキング」第1位に選出。まずはアメリカ・中東から世界の水不足解決を目指す。
Jan Rod 氏
株式会社16Lab Vice President
ヒューマンコンピューターインタラクション研究者、デザイナー。チェコ、プラハ出身。慶應義塾大学KMDで博士号取得。人間とコンピューターインターフェースを考え、人間重視のミッションで仕事を続けている。2016年9月16Lab入社。研究開発と会社全体のマネジメントの一部を担当。
田中 順子 氏(モデレーター)
トーマツベンチャーサポート株式会社
外資系IT企業、国内不動産会社、官民協働留学推進プロジェクト等を経て、2015年よりトーマツベンチャーサポートに参画。日本型イノベーション・エコシステムの構築を目指して、シリコンバレー架け橋プロジェクトやオープンイノベーション協議会の運営支援に携わっている。

11:45 - 11:50
プレゼンテーション

経済産業省の政策紹介
中堅・中小企業等イノベーション創出支援プログラム(飛躍Next Enterprise)


11:50 - 12:00
プレゼンテーション

経済産業省の政策紹介
オープンイノベーションマッチングの先に
~研究開発型ベンチャーと大手企業等の連携促進に関する支援事業~


入場自由(参加パス必要)
13:2014:55
基調講演
パネルディスカッション
5階 メインホール1

【第二部】オープンイノベーションの羅針盤

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オープンイノベーション協議会(JOIC)はオープンイノベーションの取組を推進することにより、我が国産業のイノベーションの創出及び競争力の強化に寄与することを目的として昨年2月に設立されました。JOICではオープンイノベーションを推進するため定期的にセミナーを開催していますが、今回はベンチャー創造協議会と共催する新事業創造カンファレンスの一セッションとして第5回セミナーを開催いたします。このセッションでは、オープンイノベーションやベンチャー・エコシステムに精通する日米の有識者にご登壇いただき、それぞれの成功要因、イノベーション・モデルの特徴や違いを検証するとともに、日本におけるオープンイノベーションのあり方や目指すべきイノベーション・エコシステムを考察します。

13:20 - 13:40
基調講演

CICから見る、日米のイノベーション・エコシステムの特徴とエコシステムの要素について


Timothy Rowe 氏
ケンブリッジ・イノベーション・センター(CIC) 創業者兼CEO(Founder & CEO)
スタートアップの集積地として世界最大の施設規模を誇るケンブリッジ・イノベーション・センター(CIC)の創設者兼CEO。CICの成長企業には50億ドル以上が投資されている。米ボストンに本拠地を構え、2015年にはオランダに初の海外拠点を開設。マサチューセッツ工科大学(MIT)スローンスクール卒、ボストン・コンサルティング・グループ、三菱総合研究所での勤務経験を有する。

13:40 - 14:00
基調講演

ジョンソン・エンド・ジョンソンのオープンイノベーションに学ぶ
~イノベーションを生み出すための成功要因とは~


Sanjay Vinaik 氏
ジョンソン・エンド・ジョンソン・イノベーション ポートフォリオ・マネジメント & ビジネス・オペレーションズ シニアディレクター
ジョンソン・エンド・ジョンソンに24年間勤務し、製薬・医療機器・消費財など多様なセクターで事業提携アライアンス、グローバル・マーケティング戦略に従事。現在は、ジョンソン・エンド・ジョンソンのオープンイノベーション拠点であるInnovation Center(米ボストン)において外部連携によるオープンイノベーション活動をグローバルに管轄する役割を担う。米国・英国CPA/CMA保有。

14:00 - 14:20
基調講演

大企業におけるイノベーション創発の挑戦


栄藤 稔 氏
株式会社NTTドコモ 執行役員 イノベーション統括部長 工学博士
2000年より松下電器株式会社からNTTドコモに転じ、データマイニングを立ち上げ、並列分散ペタバイトデータベースを構築。USにてDOCOMO Innovations, Inc.、DOCOMO Capital, Inc.社長を経て、2014年より現職及び機械翻訳の新規事業である株式会社みらい翻訳 代表取締役社長を兼務。今年7月までドコモ・ベンチャーズ社長を兼務。大阪大学サイバーメディアセンター招聘教授。1985年広島大院修士了。工学博士(阪大)。

14:25 - 14:55
パネルディスカッション

米国事例を参考に考察する日本型オープンイノベーションのあり方


Timothy Rowe 氏
ケンブリッジ・イノベーション・センター(CIC)
創業者兼CEO(Founder & CEO)
Sanjay Vinaik 氏
ジョンソン・エンド・ジョンソン・イノベーション
ポートフォリオ・マネジメント & ビジネス・オペレーションズ シニアディレクター
栄藤 稔 氏
株式会社NTTドコモ
執行役員 イノベーション統括部長 工学博士
各務 茂夫 氏(モデレータ)
東京大学 教授
産学協創推進本部イノベーション推進部長
一橋大学卒、スイスIMD経営学修士、米国ケースウェスタンリザーブ大学経営学博士。ボストンコンサルティンググループを経て、コーポレイトディレクションの設立に参画、取締役主幹等を歴任。2004年東京大学産学連携本部 教授・事業化推進部長、2013年4月から現職。大学発ベンチャー支援、起業家教育、企業との大型共同研究創出に取り組む。
入場自由(参加パス必要)
15:0016:30
プレゼンテーション
パネルディスカッション
5階 メインホール1

【第三部】大企業からイノベーションを興すには

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「大企業からイノベーションは興らない」という定説があります。先駆的なイノベーション活動を行っている大企業経営者を委員とする「イノベーション100委員会」での議論は、「イノベーションは興せる」というものでした。2015年から2016年春にかけての17名の経営者との議論を通じて、大企業からイノベーションを興し続けるための5つの課題と5つの行動指針及び17名の経営者の肉声を委員会レポートとして取り纏めました。今後は、多くの経営者にこの活動に加わって頂き、経営を変革させ、新しい価値創造を実現する日本企業をまず100社にするための活動を発展させていきます。その一環として、イノベーション100委員会「経営者座談会」を行います。

15:00 - 15:15
プレゼンテーション

イノベーション100委員会についてのご説明


安藤 国威 氏
元ソニー株式会社 代表取締役社長
一般社団法人Japan Innovation Network 常務理事
1942年生。東京大学経済学部卒業後ソニー株式会社入社。79年現ソニー生命を設立し代表取締役。90年米国SEMAプレジデント、96年ITカンパニープレジデントを経て、2000年ソニー株式会社代表取締役社長就任。2005年以降ソニー金融グループ会長を歴任。

15:15 - 16:30
パネルディスカッション

企業からイノベーションを興す上で経営者の役割とは


遠藤 信博 氏
日本電気株式会社 代表取締役会長
1953年生。81年東京工業大学大学院理工学研究科博士課程修了 工学博士。81年日本電気株式会社入社。2003年モバイルワイヤレス事業部長、2005年モバイルネットワーク事業本部副事業本部長を経て、2006年執行役員兼モバイルネットワーク事業本部長就任。2009年取締役執行役員常務を経て、2010年代表取締役執行役員社長就任。2016年代表取締役会長就任。
清田 瞭 氏
株式会社日本取引所グループ 取締役兼代表執行役グループCEO
1967年大和証券㈱入社。99年大和証券エスビーキャピタル・マーケッツ㈱(現大和証券(株))代表取締役社長就任。2004年㈱大和証券グループ本社取締役副会長兼執行役兼㈱大和総研理事長、2008年㈱大和証券グループ本社取締役会長兼執行役、2011年名誉会長を経て、2013年㈱東京証券取引所代表取締役社長 ㈱日本取引所グループ取締役就任。2015年以降現職を歴任。
中山 讓治 氏
第一三共株式会社 代表取締役社長兼CEO
1950年生。76年大阪大学基礎工学部大学院(生物工学科)修士課程修了後、79年ノースウエスタン大学大学院(MBA) 修了。2000年サントリー株式会社取締役、株式会社サントリー生物医学研究所取締役社長就任。2003年第一製薬株式会社取締役、2007年第一三共株式会社執行役員欧米管理部長を経て、2010年第一三共株式会社代表取締役社長兼CEO(現職)就任。
山名 昌衛 氏
コニカミノルタ株式会社 代表執行役社長
1977年ミノルタカメラ株式会社入社。2002年ミノルタ株式会社執行役員企画本部経営企画部長となり、コニカとの経営統合後はコニカミノルタHD株式会社常務執行役、2011年コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社代表取締役社長を経て、2013年コニカミノルタ株式会社取締役兼専務執行役就任。2014年以降現職を歴任。
西口 尚宏 氏(モデレータ)
一般社団法人Japan Innovation Network 専務理事
日本長期信用銀行、世界銀行グループ、マーサー社ワールドワイドパートナー、産業革新機構執行役員等を経て現職。大企業からのイノベーション創出とグローバルなエコシステム創りに注力。上智大卒、ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院(MBA)修了。在米8年の実務経験を有する。株式会社テンプホールディングス 社外取締役。