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パワポがブラウザで動く!? 50万人が利用する次世代作図ツール「Cacoo」

執筆者:ドリームゲート事務局
更新日:2012年07月26日

ブラウザでサクサク動く、次世代の作図ツール 展開している事業内容・特徴

cacoo1 昨今、パソコンを使っている時間の大半は、ブラウザを使っているといっても過言ではないほど、様々なことができるようになっている。ブラウザ上で感動的なほどサクサク動くパワーポイントのような、あるいはイラストレーターのような使い方ができる「Cacoo」というツールをご存じだろうか?

百聞は一見にしかず。無料でも使えるので是非試してみてほしいのだが、サクサクと動く様は感動的だ。月480円(年会費は4800円)支払って有料会員になれば全機能が使えるようになる。

2009年11月のリリース以降、2012年6月にはユーザー数が50万人を突破。今も、1日1000人ペースで会員が増加しているそうだ。ユーザーの比率は海外が75%で、国内が25%。現在22言語に対応しており、今後は50言語まで広げる予定だという。

世界的に見ても、このようなツールを提供しているベンチャーは限られている。そもそも、ブラウザ上でこのような高機能なツールを使うという文化そのものが少なく、例えば、有名どころのGoogle Docsを実際に利用しているユーザーも実はそれほど多くはない。

「Cacoo」の便利な点は、単にブラウザ上で簡単に図が書ける、ということだけではない。作成した図を共有したり、みんなで同時に図の作成を行うことができる点も人気の理由だ。

「Cacoo」を開発したのは、福岡に本社を置く株式会社ヌーラボ。その代表である橋本正徳氏によれば、この分野はまだまだ未開拓なので、今は競合を意識するというよりも、まずはブラウザ上でツールを使って作業するということ自体を広めていくフェーズだと考えている。

Wikipediaを使っていて思いつく。1年かけてベータ版を開発 ビジネスアイデア発想のきっかけ

cacoo2橋本氏に「Cacoo」を開発したきっかけをうかがったところ、同社のプロジェクト管理ツール「Backlog」の1機能であるWikiを使用しているなかで必要となった。文字情報はブラウザ上で簡単に編集できたりするものの、図の編集には従来どおり、パソコン上でパワーポイントやイラストレーターのようなツールを使って作成してから、画像にしてアップしなければならない。

ここに不満を感じた同社取締役の縣氏は、「図の作成や共有が簡単にできればいいのに……」と思いたったわけだ。開発自体は、ぞの縣氏が一人で始めたそうで、およそ1年をかけてベータ版を開発した。

初めからグローバル展開を視野に入れて英語版でリリース。ユーザーの比率も海外が75%と高いが、そもそもブレイクしたきっかけも、フランスの技術系メディアサイト「http://lifehacker.com」で紹介されたことにある。

現在では22言語にまで対応しているが、その作業はユーザーによるボランティアで展開している。オープンソース的な開発体制で、ユーザーも参加しながらサービスが成長しているといえる。

株式会社ヌーラボは、代表の橋本氏を含む3名で2004年33月に創業したベンチャーだ。初めはシステム開発の受託やプログラマー派遣をしていたが、平行して自社開発のサービスもスタート。2005年6月にリリースしたのは「backlog」というプロジェクト管理ツールだ。このツールも無料版と有料会員版があり、有料会員からの会費収入で開発費や運営費をまかなっている。いわゆるフリーミアムモデルだ。

その後、2010年7月に「Cacoo」をリリース。事業構造としては、自社サービスからの売り上げが75%ほど。残りがシステム開発の売り上げだという。ちなみに創業以来、一貫して黒字経営で、株主も創業メンバーのみ。外部からの出資などは受けずにここまできている。

本社は福岡だが、東京や京都、シンガポールにも開発拠点を設置している。なぜいろいろなところに開発拠点を置いたのか聞いたところ、「一緒に仕事をしたいエンジニアがいるエリアに支店を出した結果」だという。社員数は2012年7月時点で15名で、そのうち13名がエンジニアという構成。営業活動もほとんどしておらず、ひたすら開発を続けてツールの機能や使い勝手を向上することに集中しており、会員は自然に増えるに任せている状態だという。

「Cacoo」は技術的には、ブラウザ側はFlash、サーバ側はJavaで動いているそうだが、今後を見据えてHTML5版なども検討している。

予想より早いペースで成長中。来年には会員数100万人を超える 将来への展望

 橋本氏に事業計画を伺ったところ、計画より上ぶれして推移しているそうで、計画上では2012年9月に44万人の会員を見込んでいたが、すでに50万人を突破。このペースだと、計画上では2013年7月に100万人突破と見ていたが、それよりも早く達成しそうとのこと。

 「人と人との共同作業を加速させていく」という理念のもと、仕事が楽しくなるツールを開発し続けることが株式会社ヌーラボの目標だ。今のところはビジネスモデルの変更や、上場も計画しておらず、とにかくツールとしての使い勝手、機能を高めていくことに集中していくという。

日本発の技術系ベンチャーはまだまだ目立ったサービスがないのが現状だが、スマビ総研の取材を続けているなかで、「Cacoo」のような素晴らしいサービスを開発する若い起業家・エンジニアが続々と誕生してきていることを感じている。世の中を変える日本初記述系ベンチャーの一つとして、これからも同社に注目していきたい。

株式会社 ヌーラボ
代表者:橋本 正徳 スタッフ数:15名
設立:2004年3月 URL:https://cacoo.com/
事業内容:
Cacoo、Backlog、Toqlla等の開発・運営。システム開発。

当記事の内容は 2012/7/26 時点のもので、該当のサービス内容が変わっていたり、サービス自体が停止している場合もございますので、あらかじめご了承ください。

この記事の執筆者

ドリームゲート事務局
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取材・文:ドリームゲート事務局 起業・開業・独立・ベンチャーの悩みに、専門家がお答えします。無料なのでお気軽にどうぞ。

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