あの人気アプリは実際に何人使っている?1万以上のアプリの視聴率調査ができるツール「App Ape Analytics(アップ エイプ アナリティクス)」

サービス業

執筆者: ドリームゲート事務局

パズドラ、キャンディークラッシュ、スマートニュースなど人気アプリの利用者数や男女比がひと目でわかる分析ツール。 展開している事業内容・特徴

20141120_1 Webサイトやネットサービスを運営する際に使う解析ツールといえば、無料で使えるGoogleアナリティクスが定番だ。しかし、スマホアプリになると勝手が違う。ダウンロード数以外に、一日でどのくらいのユーザーが使ったかを見るDAU(Daily Active Users)や、月間でどのくらいのユーザーがアクティブだったかを見るMAU(Monthly Active Users)といった指標が重要視される。

今回紹介するのは、パズドラ、キャンディークラッシュ、スマートニュースなど人気アプリのインストール数とアプリ所持数(インストール後、削除されずにスマホ内に維持されている数)、DAU、MAUの推移、利用者の年代や男女比、関連する人気アプリなどがひと目でわかる「App Ape Analytics(アップ エイプ アナリティクス)」というツールだ。

2014年11月18日に公式リリースされたばかりのサービスで、現在はアルファ版という位置づけだ。今後は一部有料化予定とのことで、無料で使えるお試し期間も11月末までということで、アプリの運営や開発をしている方は試してみるのもいいだろう。
※データをWebサイトやその他商用目的で利用する場合は、事前に連絡が必要とのこと。

同ツールの強みは独自に集めた5~10万人のサンプルをもとにした年代性別情報などを加味したデータ分析。この規模でのサンプルデータは日本最大級だと同社はうたっている。また、分析対象のアプリは実に1万。大抵の人気アプリはカバーしているだろう。

このサンプル数 (パネルユーザー数) の多さが同ツールの強みとなっているが、これはツールの運営元であるFULLER株式会社が独自に開発・運営をしているアプリのユーザーに許諾を得たうえで、データ分析の母集団としている。

また、過去約2年間にさかのぼっての分析も可能なため、長期でのユーザーの移り変わりが把握でき、より精密なアプリデータの分析ができるという点もユニークな点だ。

同ツールのリリースにあわせて、スマホアプリ分析に特化したメディアサイト「App Ape Lab(アップ エイプ ラボ)」も開設した。このサイトでは人気アプリの傾向や分析記事が掲載されている。たとえば、ニュースアブリのグノシーとスマートニュースのどちらがよりアクティブなユーザーを抱えているかや、今一番ホットなフリマアプリはどれかなど、アブリビジネスに関わっている人には興味深い記事が多い。

大手ゲーム会社や広告代理店などへのスマホアプリのデータ分析レポーティングを一般化してツール化 ビジネスアイデア発想のきっかけ

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「App Ape Analytics」の運営・開発元はFULLER株式会社。千葉県柏市に拠点を置くベンチャーだ。同社はもともと筑波大学の学生が集まったベンチャーで、様々なアプリを開発・リリースしてきた。以前にスマビ総研でも取り上げたことがある。

同ツールの開発の経緯をFULLER株式会社 代表の渋谷氏と広報担当の吉田氏に伺ったところ、開発のきっかけは大手ゲーム会社や広告代理店向けに行っていたスマホアプリのデータ分析レポーティングという「App Ape Report」サービスがすでにあり、それをウェブ上でリアルタイムにデータの閲覧ができるように開発したのが「App Ape Analytics」という位置づけだ。

アクセス解析の世界ではGoogleアナリティクスが無料ということもあり圧倒的なシェアを持っているが、スマホアプリの分析ではまだキラーツールがないことに目をつけて、同ツールをリリースした。

開発期間はおおよそ3か月。初心者でもすぐ使えるようにUI-UXにも工夫を凝らし、わかりやすいグラフで表示できる機能の開発に特に時間を割いたという。

同ツールの競合では、米国のApp Annieが最大手になるという。App Annie はアプリマーケットのアナリティクス、ランキングデータ、マーケットデータ等を提供するベンチャーで、すでに27万ユーザーを獲得している。ただ、日本ではまだこの分野でメジャープレイヤーが確立していないため、まさにこれからが勝負といったところだろう。

同ツールはすでにキャンディークラッシュで有名なKing社をはじめ、電通、optなどの広告代理店やNTTドコモ、ソフトバンクなどの大手通信キャリアも導入している。

まずは国内1000社、全世界で10000社の利用者獲得を目指す。 将来への展望

同社によれば、当面の目標として、国内で 1000社、全世界で10000社の利用を想定している。しかし、アプリ開発・運営会社はもちろん、個人で開発をしている層も含めると、潜在市場は膨大だろう。アプリを作るだけで、ヒットしなければ意味がない。有効なマーケティング戦略を導き出すための分析ツールへのニーズはかなり大きいだろう。

当ツールはリリースされたばかりだが、 2015年末までに全世界で10万人の利用者獲得を目標としている。収益モデルとしては、無料版と有料版を並行して提供するフリーミアムモデルを想定しているほか、おそらくはこのツールの利用が広がるほど、大手企業からの引き合い、独自のレポーティングサービス「App Ape Report」の拡大も見込めるだろう。

FULLER株式会社
代表:代表取締役社長CEO 渋谷 修太氏 設立:2011年11月15日
URL:
https://analytics.appa.pe
http://fuller.co.jp
スタッフ数:
事業内容:
・スマートフォン端末の利用動向調査サービスの開発、運営
・スマートフォン向けソフト開発、運営

当記事の内容は 2014/11/20 時点のもので、該当のサービス内容が変わっていたり、サービス自体が停止している場合もございますので、あらかじめご了承ください。