日本最大級!女性経営者1600人をネットワークする「女性社長.net」。厳しい消費者目線と経営者視点を強みに大企業との多数の連携案件を抱えて成長中

サービス業

執筆者: ドリームゲート事務局

キラーコンテンツはアイディアに満ち溢れたスパイシーな女性社長たち 展開している事業内容・特徴

20141113-1日本最大級の女性社長データベース「女性社長.net」を運営する株式会社コラボラボ。2006年5月に設立されたベンチャーで、女性経営者支援を事業にしている。アベノミクスでも注目を浴びる「女性の活用」。女性閣僚の辞任も相次いだが、人口減少に伴う経済全体の縮小が今後重要な社会的課題となるなかで、女性の活用というのはより大きなテーマとして注目されるだろう。そうしたテーマを背景に、今回は同社の代表取締役、横田 響子氏にお話を伺った。横田氏はリクルート出身で、2011年から男女共同参画推進連携会議の有識者議員も務めており、女性の起業分野の専門家としても活躍している。

「女性社長.net」は女性経営者を対象とした会員制のコミュニティで、2007年5月にスタートした。会員は20代~40代を中心とした現役女性経営者が中心で、業種も様々。2014年11月現在、1612人が登録している。同社はこれらの女性経営者に対して、仕事につながる情報提供や事業継続に必要なサポートをしている。無料会員のほか、年間3万円の通常会員と年間30万円のプレミアム会員もある。有料プランに移行すると、「女性社長.net」のWebサイトやメルマガでPRできる回数が増える、同社が企画するセミナー参加が割引価格になる、イベントへの参加資格が優先的に与えられるなどのメリットがある。

同社はさらに「女性社長.net」に登録している女性経営者を対象に、大手企業とのビジネスマッチングイベント「J300」を実施している。「300」という数字は女性社長の参加人数。横田社長によれば、切りの良い「100」という数字よりもストレッチし「300」という数字にチャレンジしている。同イベントはこれまでに5回実施されている。

第1回目の実施は2009年5月。会場は、参加者である女性経営者のモチベーションや利便性を考慮し、表参道ヒルズを選んだ。社会貢献の側面から、表参道ヒルズ側にもメリットがあることを理解してもらい、会場使用料も破格の値段にしてもらったと横田氏は語る。

ゲストには当時、東京日産販売株式会社・代表取締役社長だった林文子氏を口説き落とし、同じく当時、慶應義塾大学教授だった竹中平蔵氏も迎え、大成功に終わった。

第1回目を振り返って横田氏が語ってくれた。「100人集めるのはできそうでした。でも、できそうなことは目標にしない。これはリクルート時代に学んだことですね。」

また、同社ではビジネスコーディネート業務も手掛けている。大手企業からプロジェクトベースで委託を受ける形で、月14件のプロジェクトが稼働している。問い合わせ件数も年間で180%の伸びということで、同社のサービスに対する大企業側の期待値の高さが伺える。

ビジネスコーディネートと一言で言っても、関わり方も様々だ。同社がプロジェクトに参画して運営する案件もあれば、女性経営者をマッチングしてチームをつくり、同社はプロジェクトマネジメントのみを行う案件もある。時には同社が介在せず、女性経営者同士、自然発生的に始まる商品開発もあるという。

例えば、化粧品製造のOEMをしている経営者と、マラソンが趣味の経営者がコラボし、汗でも落ちずに肌にもやさしい日焼け止め商品「ATHLEQUE(アスリーク)UVクリーム」が生まれた。

同社の強みは、消費者視点と経営者視点を両方持ち合わせた女性経営者を抱えているという点。女性社長.netには、個人事業主や小規模事業者が多いが、だからこそ意思決定も早く、“スパイス”のような専門性を持つ経営者同士でコラボ商品が生まれやすい。

10代の頃から考えていたコラボ×女性。面白いものと面白いものを掛け合わせる、「パン粉」のようなつなぎ役になりたい ビジネスアイデア発想のきっかけ

20141028-2横田氏はオーストラリア生まれの大阪育ち。10代の頃から面白いことを考え仕掛けるのが好きだった。発想や表現もユニークで、面白いものと面白いものを掛け合わせる「パン粉」、つまり誰かと誰かの「つなぎ役」になりたいと思っていた。社名に採用した「コラボ」も、この頃から意識していた。

ビジネスを女性経営者支援に特化したきっかけのひとつも、10代の頃にある。横田氏が通っていた中高一貫校は共学だったが、優秀な人材は女友達のほうに多かった。また、小学校6年生の時に病気で母親を亡くしている。末っ子ながらも横田家の家計を支えたいと覚悟を決めていたが、同級生の母親を見渡すと専業主婦が多く、ビジネスパーソンとしてのロールモデルが身近にいなかった。「女性にも優秀な人が多いのだから、社会にはもっと女性が活躍する場があってもいいはず。」と感じていた。

横田氏は大学卒業後、リクルート社に入社。リクルート時代は企業の採用支援や組織開発を専門にし、数百名の経営者を相手に仕事をしていた。だが、女性社長には一人も会ったことがなかった…。この不自然さも、女性が活躍できる場づくりのきっかけとなった。

当時のリクルート社は転職や起業を促す文化があり、退職金のピークが38歳になるように設計されていたため、起業への意識は自然とあった。20代半ばで社内でも急速に伸びていた事業のプロジェクトを担当し、充実した日々を過ごしていた横田氏だが、30歳までには起業できるだけの力をつけておこうと考えていた。だがその矢先、父親の病気といった家庭の事情に加えて異動の辞令も重なり、2005年12月、30歳を目前にして会社を退職することになる。

退職後、徹底的に叩き込まれた「リクルート流」をいったん忘れようと、10日間の山籠もりに出かけ、心機一転。その後、次々と女性経営者にアポイントをいれ、2年間で数百名の女性経営者を訪問した。

訪問する中で見えてきたのは、女性経営者の持つ独特の課題。ある調査によると、女性経営者の廃業率は男性の2倍という結果もあった。一方で、起業後、4期を過ぎた会社の女性経営者は、男性経営者と比較して黒字化が早いという調査結果も出ている。

裏を返せば、そこまでしっかりとサポートできれば、女性経営者でも堅実な経営が出来るという事。横田氏はこの点にも注目し、スタートアップを無事に乗り越えられる女性経営者を支援する事業を考え始め、それが「女性社長.net」として結実した。

目標は年以内に女性社長.netの会員数を1万人にすること 将来への展望

最後に、横田氏に今後の展開を伺った。大きなビジョンとしては、「女性社長」という言葉自体がなくなることが理想だという。

というのも、「女性経営者ならでは」という表現自体に、横田氏は疑問を感じている。本当に女性経営者だからこそできる仕事が存在するのかという疑問だ。矛盾するようだが、この疑問が、女性経営者に特化し続ける横田氏のモチベーションにもつながっている。

この数年は“女性経営者ならでは”の事業やプロジェクトを立ち上げ、同社がそのプロトタイプとなり得るか可能性を探っている段階。そのために、まずは「女性社長.net」に登録する女性経営者を、3年以内に1万人まで増やしていくことが目標。

その1万人がそれぞれに専門性を持ち、一種のスパイスのような個性をまとった女性経営者たちであれば、インパクトのあるプロジェクトによって、社会に大きな影響力を与えられると、横田氏は確信している。

株式会社コラボラボ
代表者:横田 響子氏 設立:2006年5月
URL:
http://colabolabo.co.jp/
スタッフ数:7名
事業内容:
・女性社長.netの企画運営 http://joseishacho.net/
・ビジネスコーディネート業務
・企業広報
・人材紹介業

当記事の内容は 2014/11/13 時点のもので、該当のサービス内容が変わっていたり、サービス自体が停止している場合もございますので、あらかじめご了承ください。