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指先センサーで心の状態を見える化!メンタルヘルスケア分野に革新を起こすベンチャー「WINフロンティア株式会社」

執筆者:ドリームゲート事務局
更新日:2014年10月23日

専用の指センサーで心のバランスを計測。誰でもココロが見える時代が到来! 展開している事業内容・特徴

20141023-1 ストレス社会とよばれて久しい現代だが、当然のことながら、ストレスは目に見えない。ストレスと相反するリラックスもまた然りである。しかし、近年のメンタルヘルスケアに対する注目度からも伺えるように、“ココロの状態”が見えるものならば、見てみたいと誰もが口を揃えるだろう。また、「病は気から」、「ストレスは万病のもと」と言うように、超高齢化社会に突入した日本人の健康長寿のためにも、ココロにフォーカスしていかなければならない時代に来たといっても過言ではない。

そうしたなか、今まで見えなかったココロの状態を「見える化」をさせるサービスを提供しているWINフロンティア株式会社というベンチャーに注目が集まっている。ちなみに、先日開催された第2回TOKYOイノベーションリーダーズサミットの参加ベンチャー447社中、商談件数第5位であった同社。それだけメンタルヘルスケア分野は注目されているという事だろう。

同社が提供する『LifescoreQuick(ライフスコア・クイック)』では、ユーザーは専用の指センサに指を入れるだけで、心のバランスを測定することができる。タブレット端末に接続する指尖脈波測定指センサで、「ストレス/リラックス度」、「心の柔軟性」を可視化、グラフ・データ表示するBtoB向けシステムである。指センサが指先を通る血流を測定し心拍数を波形化、その揺らぎやバラつきからストレス度等を表示していく。測定にかかる時間は約1分。測定結果は非常に見やすく、今、自分の心が理想的な状態なのかを直感的に把握できる。このように非常に手軽で、いわゆる検診などのイメージはまったくない。

去ること、2000年。厚生労働省は社会的背景を受け、「事業場における労働者の心の健康づくりのための指針」を公表した。そこから現在に至るまで、ビジネスパーソンのメンタル管理を重要視する気運は高まり続けている。しかし、無形のココロゆえ、実際にどのような取り組みをすればよいのか手探り状態の会社も少なくないのではないだろうか。そこにきて、ココロの状態の見える化を実現した同システムの貢献度は高い。2014年6月に同じく厚労省により公布された改正労働安全衛生法の「職場メンタルヘルス対策」内に新たに創設されたストレスチェックもタブレット上で実施でき、ユーザーが「高ストレス者」であるか否かも判別可能なのだ。システム導入料金は270,000円、レンタルは月額35,000円となるが、健康=労働力であり利益でもあると考えれば、決して高い買い物ではないだろう(PC版も有)。

同システムの引き合いは大手メーカをはじめクリニックやホテルなど多岐にわたる。また、WINフロンティア(株)は、個人経営のリラクサロンや美容室でも手軽に導入できる、LifescoreQuickのクラウドサービス版『LifescoreQuickd® Health&Beauty』を2014年9月にリリースした。

他にも同社はLifescoreシリーズの名で数種のサービスを展開していて、『Lifescore』や、Lifescoreを使用した『Lifescore解析ソフトウェア』などがある。Lifescore はLifescoreQuick の前段となるウェアラブルセンサを用いたシステム。ユーザーは胸部に小型センサを貼り付けることで、1日のメンタル・フィジカルの状態を知ることができる。大学などの研究機関やアロマ等の商品開発を行うメーカに高いニーズを持ち、さらにパフォーマンス維持のため、ゴルファーなどのプロアスリートのからも注目されているそうだ。

そして、上記の技術を活かしたBtoC向けスマホアプリも同社はリリースしており、呼吸法によるリラックス効果が見える『ZEN呼吸法アプリ』やメタボ対策にも使える『楽しく運動!心拍エクササイズ』などがある。

誰でもココロが見える時代が到来しつつあるのだ。

コンテンツ提供の新しいカタチを模索。強固なバックアップを得て自身のアイデアをサービスへ昇華した。 ビジネスアイデア発想のきっかけ

20141021-2WINフロンティア株式会社の代表取締役である板生研一氏は、一橋大学を卒業後、ソニーに入社。その後、ケンブリッジ大学経営大学院、外資系コンサルティング会社および事業会社を経て、起業した。

板生氏のなかで起業への意識が芽生えたのはソニー時代。コンシューマーエレクトロニクスおよびエンターテイメント事業で、DVDや多チャンネル放送事業の企画立案等に従事していた板生氏。さまざまなデジタルコンテンツとの出会いの中で、既存のコンテンツに先進のエレクトロニクス技術を駆使して、プラスアルファの付加価値をつけることができるのでは、と閃いた。例えば、映画を配信するにしても、ユーザーの心理状態を計測できれば、“より感動する”ものを供給サイドが意識して映画を配信する。そんなことが可能になったら…と考えた。

また、コンテンツ配信をユーザーの実生活にも役に立つような側面で提供できないか、とも思案を巡らした。また、元々音楽に造詣が深かった板生氏は、音によりリラックス、あるいはアクティブになるなど、音楽が人に与える影響をもっと活用できないかと考え、特にユーザーのメンタルの領域に関心を寄せた。こうして、板生氏のアイデアは、日々の仕事の中で膨らんでいった。

具体的に起業へと動く契機となったのは、2003年〜2004年にかけて。ソニーに入社してから5年が経過し、出向した合弁会社でのことである。新規事業開発責任者として、板生氏はWeb事業の立ち上げを経験した。そこで新しく事業を起こす際の熱気やビジネスの面白さを知り、自身で起業することに大きな魅力を感じていく。その後、イギリスへ渡りケンブリッジ大学経営大学院でMBAを取得。帰国後にソニーを退社し、コンサル会社や事業会社での勤務を経て、2011年5月に設立したのが、WINフロンティア株式会社である。

同社の設立とヘルスケア事業は、板生氏が直近の事業会社で担当していた新規事業と、NPO法人ウェアラブル環境情報ネット推進機構(通称NPO法人WIN)の活動が基盤になっている。同NPOは板生氏の父である板生清氏(現東京大学名誉教授で現WINフロンティア社の会長)が、2000年に立ち上げた東大初のNPO法人である。

「『ウェアラブル』をキーワードにした健康および環境ソリューションとしての装着型IT社会システムの提唱」をコンセプトにしており、50社以上の法人会員を有する産学・社学連携グループを形成している。板生氏は、同社の技術や活動が、自身の “コンテンツ・プラスアルファ”というアイデアにマッチすると確信し、事業化を進めた。

Lifescoreを軸としてメンタルヘルスケアを身近な生活ツールに。めざすは1,000億円企業!! 将来への展望

会社設立から3年。TNP中小企業・ベンチャー企業成長応援投資事業有限責任組合を引受先とした第三者割当増資を実施し、大きな資金調達にも成功した。

20141023-1 「ウェアラブルを用いたメンタルヘルスサービス普及のハードルは常に感じています。その課題を一言で言えば、サービスの位置づけです。健康な人は健康にお金を使わない、一方で病気になればサービスではなく医療を求める。それらの中間に位置するのが当社のサービスなので、あくまでも医療というイメージではなく、生活に身近なツールとしてどこまで受け入れられていくかが、事業のキーポイントだと思っています。ただ、ストレス社会、医療費コスト削減、予防医療の促進が叫ばれる現代を俯瞰すれば、ニーズは未曾有だと確信しています。また、事業に関して、一本槍ではなく、例えばヨガ・アロマ・ヒーリング・音楽業界をはじめ、さまざまな業界と積極的にコミットして、当社のシステムやサービスから枝葉のように広がるエコシステムの創出にも尽力していきたい」と語る。

板生氏によれば、想定している市場規模は1,000億円。IPOも視野に入れ、今後も同社は一層ビジネスを加速させていく構えである。

直近では、大幅なマスユーザ獲得に向けたBtoCのアプリリリースを予定している。SNSと連動でき、リラックス度をリアルタイムで友達に伝えられるもので、新しいコミュニケーションツールとしての浸透も図っていく。

一方、BtoBでは、LifescoreQuickの販売代理店の拡充や、Lifescore解析ウェアソフトおよびLifescore® Hearth&Beautyの販路拡大に注力。そして、ビジネスパーソンが、より手軽にリラックス度を測定でき、意識せずメンタル管理を行えるサービスの開発を進めているそうだ。また、クラウドサービスより膨大に集積されるビッグデータを活用した新規ビジネスも計画中であるという。

昨今のウェアラブルの注目度や、健康意識の高まりとともに、成長を続けるWINフロンティア(株)。ストレスやリラックス、そしてココロ。無形のものに光を当てた功績は大きい。同社はまさにフロンティアの名のように、ビジネスの、そして社会の新しい地平を切り開こうとしている。

WINフロンティア株式会社
代表者:板生 研一氏 設立:2011年5月
URL:
http://winfrontier.com/
スタッフ数:4名
事業内容:
・生体センサ及びソフトウェアを利用した健康関連サービスの提供
・健康情報のマイニング及び各種レコメンデーション・サービスの提供
・生体センサの販売、レンタル

当記事の内容は 2014/10/23 時点のもので、該当のサービス内容が変わっていたり、サービス自体が停止している場合もございますので、あらかじめご了承ください。

この記事の執筆者

ドリームゲート事務局
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取材・文:ドリームゲート事務局 起業・開業・独立・ベンチャーの悩みに、専門家がお答えします。無料なのでお気軽にどうぞ。

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