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低コストで社食が実現? オフィスに“おかあさん”の料理を提供するベンチャー

執筆者:ドリームゲート事務局
更新日:2014年04月15日

現代の社食は“おかん”から!? 新社食サービス「オフィスおかん」が登場 展開している事業内容・特徴

oder-1仕事で常に忙しいビジネスパーソンだと、どうしても手軽な食事を求めがち。コンビニで買った食事やファストフードで済ますオフィスワーカーも多いだろう。

だが、毎日食べ続けていると、さすがに健康面に不安を感じてしまう。事実、外食で取る食事は脂と塩分が多く、これらの過剰摂取は動脈硬化の引き金になると言われている。また、食品添加物や化学調味料の影響も心配である。特に添加物においてはその種類によって発がん性が危惧されるものがあり、またアトピーやアレルギー、そして喘息の原因にまでなるものもあるという。

そうは言っても、忙しいのは仕方ない。健康を考慮した食事を採るのは非常に難しいことである。「温かなゴハン」「サバの味噌煮」「スープ」などなど、健康的でホッとできる食事を社内でも気軽に楽しめたら…、と考えながら、コンビニ食でやり過ごすのは筆者だけではないだろう。

そんな悩めるビジネスパーソンの食と健康の願望を叶えてくれるサービスが2014年3月末に始動した。それが、株式会社おかんが提供する新社食サービス「オフィスおかん」だ。

言うなれば、薬箱や置き菓子サービスの社食版。小型冷蔵庫・専用ボックス・料金箱を設置し、その中にお惣菜・ごはん・スープ等を定期的に供給するサービスである。オフィスワーカーはコンビニに行く手間もかからず、冷蔵庫から好きな食品を取り出して料金箱に代金を払い、レンジでチンをすれば手軽に食事を楽しめる。

食品は1個100円から200円(税抜)で、30品程度のメニューが用意されている。もちろんすべて食品添加物や化学調味料を一切使用しておらず、栄養面も考えられており健康は十分に考慮されている。また、食品は冷蔵保存のレトルト仕様だが、従来のレトルトとは異なる製法で作られており、作り立てと感じるほどに風味も味わいも良い。さらに驚くべきはすべてのメニューが1ヵ月程度、保存がきくことである。ゴハン・スープ・お惣菜の3点セットでも400円で済み、昼食・残業の夜食・夜勤空けの朝食など24時間いつでも手軽に食べられ、さらに美味・安心。まさにビジネスパーソンの食生活を支えるサービスと言えよう。

また、同サービスはオフィスの食を豊かにするだけではなく、企業利益を生むサービスでもある。近年、「食」を重要な福利厚生と位置づける企業は少なくない。従業員の流動が激しくなった現代、優秀な人員確保は各企業にとって命題だ。その中で従業員のエンゲージメントやパフォーマンスを高めるいわば利益投資として社食を検討する企業が多いそうだが、イニシャルコスト、ランニングコストともに負担が大きく手軽に導入できるものではない。そこにきて、50〜500名の従業員規模の企業をターゲットとする同サービスの登場はまさに待望のサービスであると言える。必要なのは小型冷蔵庫を設置するスペースという手軽さと、コスト性が相まってサービスインする以前から高い注目度を誇っていたという。

導入企業が月毎にかかるコストは、「月額基本料金」、「商品料金」の合算のみ。導入費用は0円である。月額基本料金は従業員50名未満であれば一律10,000円(税別)で以後は従業員1名毎に200円(税別)増えていく。商品料金は1個あたり220円となっている。

例えば従業員数が300名の企業が同サービスを導入し、1/4の従業員が週に3個利用した場合にかかる月額料金は258,000円(75名×月12個×企業負担220円 *税別)。同様の消費率で従業員40名の企業の場合では、月額36,400円となる。イニシャルコスト、ランニングコストどちらも数百万円単位の費用が必要な従来の社食を考えれば如何に画期的なサービスかがわかる。

アイデアの閃きは、福井県の老舗食品メーカー「大津屋」の独自技術との出会いから ビジネスアイデア発想のきっかけ

order-2オフィスおかんが誕生したきっかけは、株式会社おかんの代表取締役を務める沢木恵太氏の前職時代に遡る。

eラーニングサービスを展開する株式会社すららネット(以前にスマビ総研でも取り上げたベンチャーだ)のスタートアップメンバーとして、全国を駆け巡る忙しい日々を過ごしていた沢木氏。ある日、出張で福井県へ赴くこととなった。

福井には以前に勤務していた経営コンサルティング企業時代の同僚がいたため、旧交を温めるべくコンタクトを取って会いにいった。結婚を期にコンサルティング企業を辞め福井の老舗食品会社に勤めていたという知人は、ビジネスとしての食品づくりについて沢木氏にこんな話しをした。

「うちで製造している食品は添加物を一切使用せず1ヵ月以上の長期保存が可能な鮮圧殺菌調理法という技術を導入している」。

この話を聞いた瞬間、沢木氏はビジネスチャンスを感じて、すぐ起業を決意したという。2012年の夏のことだった。

元々、沢木氏はベンチャースピリットにあふれていた。「具体的に云々というわけではないですが、それこそ高校生の頃から将来、世の中にどう切り込むか、ということを考えることが好きでした(笑)。なので、そのための手段としてゆくゆくは起業したいという意識はありました。そして、自分がビジネスを展開するのであれば社会に広く深く普及し、かつ貢献できるサービスでありたいとも考えていました」と語る。

レトルト食品や冷凍食品が当たり前となった現代で、この技術を用いた宅配サービスは必ず広まると感じた沢木氏は大津屋の社長に直談判しプレゼンを行い、了承を得る。自身の貯蓄を資本金に当て2012年12月に株式会社CHISAN(現:株式会社おかん)を設立した。

そして、2013年3月にまずスタートさせたのが、宅配サービス「おかん」。大津屋のお惣菜を全国のユーザーに届けるBtoCだ。ターゲットは「ビジネスパーソン」、「主婦」、「仕送り」絞った。沢木氏自身の経験からも終電まで働く会社員、育児や家事をこなし食事をつくる主婦、1人位の我が子を思う両親といった消費者に確たるニーズがあると踏んだ。

安全・安心の無添加、レトルトのイメージを覆す味わい、そして1ヵ月以上も保存がきく「おかん」はラジオやWebなど各メディアに取りあげられ、注目を集めていった。現在のユーザーは400名以上、今でも順調な純増を続けている。しかし、誤算もあったと沢木氏は言う。

「想定していたターゲットの中でも一番、ビジネスパーソンからのニーズが多いと考えていました。しかし、蓋を空けてみれば最も少ないユーザー層だった。知名度、売上げは順調でしたが、そこがひっかかっていたのと、サービスを展開する中で、オフィスで食べたいという声も耳にするようになりました。それならば、ビジネスパーソンに向けたBtoBサービスを展開してみてはどうかと考え、構想を練ったのがオフィスおかんでした」

早速、構想をプロジェクト化させ2013年11月にはオフィスおかんのティザーサイトをリリースした。クローズドで行った参加企業の募集には50社以上の応募があり、また日経MJをはじめ、多数のWebメディアに取りあげられ素晴らしいスタート前夜となった。

そうして、満を持し2014年3月26日にオフィスおかんはサービスインしたというわけだ。

現在、スタッフは7名。同社はおかんをスタートさせて以降、同サービスのみで収益を稼ぎ出している。オフィスおかんも加わった今、さらなる純増が期待される。

生活の新しいスタンダードとなるサービスを!! 「おかん」のさらなる展開をめざす 将来への展望

当面は、拡充と普及をめざし、商品のラインアップなどのサービスの充実を図っていく構えだ。また現在、オフィスおかんの食品の管理や配送すべて、スタッフの手によってわれているが、ゆくゆくは食品販売業者などへ委託し、アップセルツールとして同サービスを展開させることを計画している。

沢木氏は株式会社おかんとしての展望をこう語る。

「おかんも、オフィスおかんも食を切り口にした事業ですが、社のビジョンは『生活のスタンダードとなるサービスを創出し行う』こと。食に限定せず、例えばオフィスであれば、オフィスワーカーの健康管理や職場環境に対するソリューションも領域です。“おかん”を一つのブランドとして、社会貢献となり、かつ類例のないサービスを展開させていきたいと考えて、すでに数年後のリリースに向けいくつかのプロジェクトを推進させています」

安心・手軽・美味しい宅配サービスからはじまり、忙しいビジネスパーソンたちの健康を支え、企業の利益向上にも寄与する社食へと進化したおかん。日本の母の愛称が冠されたこのサービスは、これからも母のようなやさしさと親しみを持って豊かな生活のための新しいスタンダードを提案し続けてくれるに違いない。

株式会社おかん
代表者:沢木 恵太氏 設立:2012年12月
URL:http://company.okan.jp/ スタッフ数:7名
事業内容:ぷち社食サービス「オフィスおかん」
・保存できる無添加総菜の定期仕送りサービス「おかん」

当記事の内容は 2014/4/4 時点のもので、該当のサービス内容が変わっていたり、サービス自体が停止している場合もございますので、あらかじめご了承ください。

この記事の執筆者

ドリームゲート事務局
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取材・文:ドリームゲート事務局 起業・開業・独立・ベンチャーの悩みに、専門家がお答えします。無料なのでお気軽にどうぞ。

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