売るリスクと注意

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

 

売るときのリスク

 売り手さんにとって、長年温め、大事にしてきたサイトを売却するのだから、それなりの価格で売却したいと思うのは、当然のことだと思います。

 サイトを基盤にした事業を展開している企業にとっては、サイトを売却してしまうことで、事業の軸を失うことになりますが、サイト売却によって、まとまった資金が入るので、また新たなビジネスを展開できることは間違いなく、それがサイト売却の魅力の一つだと思います。
 

訴訟やトラブルに発展しうるサイト売却

 当社、株式会社バトラァーズは、サイトM&Aの仲介業を営んでおりますが、仲介業は、売り手と買い手の間に位置し、マッチングして成立すれば、手数料をいただくというビジネスです。つまり、両者がお客様となり、両者にメリットのあるマッチングをしないと、当社のビジネスが成り立ちません。

 日々、売り手と買い手の間に立っているので、双方からみたリスクと中立の立場に立った当社から見るリスクがよく見えます。

 では、具体的な売り手側のリスクとしては、

1.売却額が安く査定されてしまうこと

2.売り手側が自社サイトのマイナス部分を隠して交渉し、売買締結入金後、瑕疵や虚偽が見つかり、訴訟に発展する可能性がある

3.買い手のサイト運営能力の不十分さによって、サイトの価値が落ちてしまうこと

4.契約書の確認

5.売買代金の未回収リスク

6.情報の一人歩き
 

上記の具体的なリスクヘッジ方法

1.売却額が安く査定されてしまうこと
 複数の買い手にあたることと、第三者に相談すること

2.訴訟に発展する可能性がある
 M&Aは非常にデリケートな商行為です。特に買い手側は、何百万、何千万、何億の資金を支払うので、心理的には非常にデリケートになります。そのような状況で、売買締結直前、もしくは締結後にサイトの瑕疵(かし)などが見つかった場合は、過失でも買い手からしたら、故意に思ってしまいます。よって、売り手側は、都合の悪いことなどは、先にすべて話しておきましょう。

3.サイトの価値が落ちてしまうこと
 売り手さんにとっては、せっかく優良サイトなのだから買い手さんには大事にしてほしいと思いますし、買い手さんのプラスになりフル活用してほしいと思うからです。また、場合によっては売り上げが下がったことで、買い手側が真の原因に気付かず、売り手側の「瑕疵・虚偽」と考え、トラブルになってしまう場合もあります。

4.契約書の確認
 額が大きいため、消費税を内税にするか、外税にするかなどを事前に決めておかないと、最後になってトラブルに発展する場合がある。

5.売買代金の未回収リスク
 考えられるリスクとしては、売買が決まり、いざ売り手から買い手にデータなど引き継いだのにも関わらず、買い手側から売買代金が支払われず、データを取られてしまったというケースです。
このような売買代金未回収のリスクを防ぐため、弊社では「エスクローサービス」という取引形態を設けています。
 簡単に説明すると、まず、買い手側から売買代金をいったん弊社でお預かりし、その間に引き継ぎをしていただきます。すべての引き継ぎが終了した段階で、弊社から売り手側に売買代金をお渡しするというシステムです。

6.情報の一人歩き
 不特定多数の人にサイトを売却するという情報が流してしまい、ユーザーやクライアント離れにつながってしまうこと。
 明確ではない情報だけが勝手に先に出てしまうことによって、不信感を持たれてしまうのは間違いないですし、買い手もつきにくくなってしまいます。

起業、経営ノウハウが詰まったツールのすべてが、
ここにあります。

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