成功確率を120%あげる!サラリーマン特権を使った起業準備チェックリスト ~会社員が起業準備する時、陥りがちな落とし穴~ Vol.2

サラリーマン特権を使った起業準備

<第二章>独立起業に必要な3プラス1

201209131442_1.jpg まずは代表的な3つの事例を紹介しました。いかがだったでしょうか? 今度は具体的に起業準備のお話しです。

「会社員が独立起業するためのノウハウを教えてください」

個別相談で受ける質問の中でも多いものの一つです。答えは、「準備」と「手順」を知って進めることです。起業準備には必要な要素があります。

それは「知識と経験」「人脈」「お金」「見込み客」。

これを私は独立起業に必要な「3プラス1」と呼んでいます。起業離陸前にこの4つをしっかり準備できたら、失敗することはありません。知らずに始めると、遠回りをしたりお金を余分に使ったりしてしまいます。

では、4つを優先順位で並べるとどうなるのでしょうか? 最も大事なのは「お金」「見込み客」。次いで「人脈」、「知識と経験」です。順番に解説します。

◆最も大事な「お金」

起業に必要なお金というと何をイメージしますか?開業資金、融資、自己資金・・・そういったところでしょうか?ここで言う「お金」はもっと現実的なお金です。

結論から言います。
「万が一無収入の状態が6ヶ月続いたとしても、家族が生活できるだけのお金を貯める」
ということです。

サラリーマンであるあなたの口座には、毎月決まった日に給料が振り込まれます。それで生活をしています。独立すると定期的に入ってくるお金はなくなります。サラリーマン時代にはこの現実の有難さがわかりません。毎月決まった給与が貰える事が当たり前なのはサラリーマンだから。これは大きな特権のです。

もし収入が絶たれお金に窮すると、何も考えられなくなります。精神的に追い込まれます。貯金を取り崩すしかありません。貯金は減り始めるとあっという間になくなります。だから一定額の補償をつくることが重要なんです。

それが最低6ヶ月です。理想は1年分です。この蓄えを持っているか否かで精神的な余裕は計り知れません。

◆お金とおなじくらい大事「見込み客」

お客さま無しで商売は成り立りません。できることは起業前からお客さまになりそうな人を集めておくことです。見込み客つまりあなたの「ファン」をつくっていくことです。

やるべきことは「露出」。あなたのことは誰も知りません。有名人でもないのですから当たり前です。まずはあなたが「○○の専門家」ということをできるだけ多くの人に知ってもらう必要があります。

ひと昔前なら、露出には大変なお金が掛かりました。電話帳に掲載するのに数万円、新聞広告に数行の広告を載せるのにも数万円。

でも今はインターネットとソーシャルメディアがあります。ブログ、ツイッター、フェイクブックを使えば、タダで情報発信ができます。やらない手はありません。まずはブログであなたが専門家ということが知ってもらう情報発信をしていきます。

ネットで役立つ情報を発信し読者になってもらい、あなたの「ファン」を増やします。タダでやれる代わりに時間と手間が掛かります。短期間で成果を出したいのならお金をかけて広告する必要があります。

本来、集客にはコストが掛かることを肝に銘じておいてください。さらにリアル活動でも見込み客を集めます。「勉強会」の主催です。キモは参加者でなく主催者になることです。会を主催してリアルで出会った人に発信していきます。以上、見込み客集めには、ネットとリアルの両面から取り組むことを覚えてください。

そうして自分のファンと呼べる人をどれだけ作れるかがポイントです。多ければ多いほど良いですが、最低でも100人。出来れば300人は欲しいところです。どんなビジネスをするにしても、すぐコンタクトできる相手が100人はいないと話しになりません。

サラリーマンなら名刺をたくさん貰っているとも思います。これも特権の一つです。しかし、その中で何人があなたの「ファン」でしょうか? 多くの場合、あなた自身にではなく「○○社のあなた」にくっついている人たちです。

起業後にサラリーマン時代の名刺を頼りに連絡しても「どちら様でしたっけ?」なんてことになりかねません。そうなってから慌てていてはあとの祭り。会社を辞める前にできるだけあいさつを済ませ、今後もよろしくお願いします!とつないでおきましょう。

◆ビジネスになくてはならない「人脈」

「私には人脈がないけど独立できますか?」

これも多く受ける相談です。人脈がないのは当たり前。なぜなら同じ会社の中でしか付き合いがなかったのだから。人脈は今からつくっていけば良いだけです。

ではどうするか? 手っとり早いのは異業種交流会やセミナーに参加してリアルに出会う機会を作ること。しかし、前述の失敗事例のように、ただ闇雲に参加しても「労多くして功少なし」です。

ポイントは「目的をもった」交流会に参加するということ。ネットで検索するとたくさんの交流会が出てきます。どんな目的の人が集まっているのか? 主催者はどんな人なのか? そうした情報を前もって調べてから参加しましょう。

次に目標を決めて参加すること。今月は○回参加する、今日は何人と名刺交換する、フェイスブックで友達を何人にする・・・といった感じです。

もっと効率的なのは「会の主催」をすること。主催者になると入ってくる情報量が雲泥の差です。覚えておいてください。もしあなたが有名企業のサラリーマンなら、その社名で人を集められるでしょう。あるいは無名企業だとしても、その企業の事業領域においては、そこに所属しているあなたもプロとしての看板をもっているのと同じこと。そうした会社の信用力を使えるのも、サラリーマン特権の一つです。

そうした活動の中から有効な人脈の作り方をサラリーマン時代に身につけておくこと。そうしたノウハウがあるかないかで、起業後に成功するか、失敗するか、大きな差が出ます。

◆知識と経験

「知識を得ないと独立なんてできない。だから資格を取ろう」

よくある話です。「この資格だけでは足らないから別のスキルも得よう」「まだ足らないから・・・」この繰り返し。いつまで経っても実践には向かいません。準備のための準備まさにそんな状態です。知識と経験は最後です。なぜならビジネスに必要なことは、実際に経験しないとわからないことばかりだからです。

最低限の知識を習得したらあとは実際にやってみます。まずはお客さまにサービスを始めます。そうするとお客さまから反応があります。質問もされます。目の前にお客さまがいるわけですから、迅速に対応しないといけません。緊張感や責任感が生まれます。そうすると断然加速が違います。

「経験から知識へ」これが基本スタンスです。

重要なのは、会社にいる間にでもできることがあるという事です。それは今まで関心がなかった部署の仕事を知ることです。独立すると経営に関するすべての事を自分一人でやることになります。サラリーマン時代なら会社内の様々な部署にいるプロと簡単に話しができます。ノウハウも教えてもらえます。そうしたプロを活用しない手はありません。これもサラリーマン特権です。

例えば、経理部に通って企業会計や経理実務に関する話しを聴いてみましょう。質問もしましょう。資料も見せてもらいましょう。今の会社にある「リソース」を全部持って帰るくらいのつもりで、自分に知識がない部署に出入りしましょう。

以上の3プラス1の4要素を決めた期限までに準備していくことです。今と離陸時とを比較して不足しているものを埋めていく。結果、失敗しない起業準備が出来上がります。

<最後に>

さて、ここまで読んで頂いて、サラリーマンである立場をいかに活用すべきか、おわかり頂けたでしょうか。

私が実際に関わったクライアントさんの事例でも、例えば、

・コーチングビジネスで起業したい方は、まずはサラリーマン時代に100人と無料コーチングをしており、生の声をフィードバックしてもらった。

・アウトドア教室をしたい方は、まずはオリジナルの1Dayキャンプを企画し、ユーザーには原価で参加してもらって、その様子を動画に撮影。そこからどんな段取りやサービスが求められているかを分析していた。

・バイクの出張修理サービスで起業した方は、休日だけ開業して交通費のみで修理に伺い、お客さまの声をいただくのと同時に、お客さまの愛車との写真なども撮って、実績作りをしておいた。

など、サラリーマン時代にやれること、やるべきことが沢山あります。

本格的に起業する前に、まずはテストマーケティングを行い、ユーザーからフィードバックしてもらうことで、独りよがりの商品になっていないかチェックすることは当然のこと、更にサービスなり商品をより磨けることにもなります。起業してからでは、こうした取り組みを満足いくまでやるには、その間の資金がどうしても必要になります。サラリーマン時代なら給与を貰っている限り、お金は気にせずに取り組めます。これもサラリーマン特権の一つです。

次回は、具体的にこうすれば失敗はしない、実践すべきポイントを「5つの鉄則」として特別に公開しちゃいます!

⇒Vol.3に続く