雑貨&セレクトショップで起業 Vol.23 人材は募集より、定着を優先に

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
大手の会社が、大 量に新規採用を始めるようになったことから、急に販売スタッフの募集が難しくなってきました。ある地域のショッピングセンターのテナントの募集などを見て いると、アルバイト・パートで、時給1000円以上(交通費別)を超えるところも出てきています。最近は人材の募集雑誌を使って2-3回連続で募集をかけ ても、まったく問い合わせすらないという状況もちらほら見られるようになってきました。いよいよ人材募集が難しい時代に突入したといえます。

 

人材募集が難しい背景

 何よりも製造業をはじめ一部の業界で好景気に転じつつあ ることが原因です。さらに大きな要因は、団塊の世代が大量に定年退職を迎え、受け皿としての人材を募集しなければならないというのが大きいでしょう。結 果、大手企業は軒並み大量募集に踏み切り、今まではアルバイト、パートタイマーなどのかたがたが社員として採用されていくことになってしまうのです。

 

店側に問題はないのか

 背景は以上のようなことですが、実際には、店側のほうにも大きな問題があります。

 人材の育成方法です。人材の育成を第一に考えているところの定着率は高いものです。さらに、アルバイトでもパートタイマーでも店舗内の仕事の権限 を委譲できるかどうかです。責任を持ってやる仕事は、その成果に対する喜びが大きいものです。さらにはさまざまな業務の習得にも真剣になるでしょう。店長 からトップダウンで指示されたことをやっていくというのでは人材は続きません。

 

人材募集が先か人材の定着が先か

 足りないから人材を募集するという考え方は、どこでもある話ですが、人材を募集しても定着をさせるための受け皿ができていなければ、また人材を募 集するという悪循環になります。これでは店舗の運営はできません。やはり人材の定着を最優先で行う必要があるでしょう。

 

人の定着を促進する店舗内での(個別)ミーティング

 昨今は閉店時間がどんどん遅くなる傾向の中で、閉店後のミーティングは非常に実施しにくい状況になりつつありますが、月に数回定期的に可能な限り 全員で、さらには個別で話し合っていくなどが非常に有効です。仕事時間中にその都度話し合っていくという方式のところもありますが、実際にはこの方法で全 員に教育の徹底をさせることは出来ません。やはり全員のミーティングと個別ミーティングを併用していくべきなのです。

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