10月24日のナンバーポータビリティで変わったこと
10月24日は前日にソフトバンクが発表した料金プランの衝撃で一気にユーザーの注目を集め、キャリアやメーカー、ユーザーもケータイの料金や使い方が大 いに注目をされたと言ってもいいでしょう。ここでは各社の料金体系がどうだということについては触れませんが、皆さんに特に注目してもらいたいポイントを あげておきます。
1. 携帯でPCサイトを見ることが普通になってきた。
2. PCサイトで無料のものはケータイで見ても無料であることを普通に思うようになってきた。
3. コンテンツを見るのにパケット料金を気にすることは定額制の導入などでほとんどなくなってきた。
4. ナンバーポータビリティを境に各社新機種を発表したが、ほとんどが高解像度型のディスプレイ(大昔のノートパソコンの解像度とほとんど変わりませんよ)を 備えた機種が中心であった。
この4つなんです。
この4つのポイントを見てもらえると、ちょっと前までパ ケット代を気にしながら、PCで見るサイトの雰囲気とはえらく違うのを我慢しながらiモードやEZwebやVodafone Live(今はソフトバンクになりましたが・・・)を見ていたのとは大きく環境が変わってきたのに気がつきませんか?
そうなんです。ケー タイでまったく(この言葉にはちょっと語弊があるが・・・)不便に感じずに商品を探して買い物をする、という時代が本格的に訪れたのではないかということ なのです。
これは物販業を営む方にとって非常に大きな意味を持ちます。
店頭に行ってほしい商品があった としましょう。たとえばメーカーのブランド商品であった場合。店頭で「こういう商品か!」と実物を確認したお客が、その場でケータイから検索してもっとも安い コマースサイトを探し、後日配送でいいのならその場で購入ボタンを押す・・・。ということが普通に起こるということです。どうしてもその場でほしい場合は ケータイのサイトをそのお店に見せて、「同じ価格にならないですか?」ってなことを言う人(関西人なら言うね!)も出てくるでしょう。
高いと思ったら、違う店を探す。あるいはその日は購入をあきらめる。もしくはよく似た価格の安い商品で代替する。というような購入パターンに新しい方法が 新たに加わるということなのです。
これを聞いて、店舗をやってる方これから目指そうという方、ちょっと怖いと考えるのかチャンスと考え るのか、これはこれからの考え方で大きく変わります。
ケータイのサイトとリアルの店舗で連動しながら販促し、ケータイサイトとPCサイ ト(そのうちこの区分けは死語になると思いますが)でもコマースも行い、それと連動しながら店頭の販売も行い、ケータイを使ってお客様とコミュニケーショ ンもとっていく。という時代ももうすぐそこに来ているのです。以前はメディアになるスピードで言うとラジオは30年、テレビは13年かかりました。しかし ケータイのメディア化はほんの数年でスタートし出したとも言えます。まずは、ケータイのコンテンツの動向とユーザーの利用状況についてアンテナを張り巡ら してください。すごい変動が起こってますよ。