雑貨&セレクトショップで起業 Vol.9 店舗デザインは個性よりもユーザー目線

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
最近は個性的な店 舗が多くなってきました。そのほとんどは什器のデザインで個性化を演出したものです。しかし、これはまったくの間違いなのです。店舗のデザイン計画は、商 品の品だし計画とVMD(※1)プランが定まってから決まります。店舗のデザインが決まってから、商品の品だし計画やVMDプランが決まるのではないこと をしっかり確認してもらいたいです。

最初に考えることは、外を歩いている方々に何をどう訴えるか

  店舗は、商品によほど自信がない限り、何を売っているのか、今のお勧めしている商品はどれなのか、わかりやすいことが基本です。さらに入店しやすいのも必 須条件です。

 

入店されてからどう店内を歩いてもらうか

  どう歩いてもらうのかを考えた磁石の作り方と、什器レイアウトを考えることを導線コントロールといいます。基本はまっすぐ歩いてもらい、曲がるときには理 由があって曲がってもらう、ということ。入口が多い店でも、どれか1つをメインの入口として考えるとシンプルです。

 

立ち止まってもらうところに関連商品がかならずある

 雑貨などを販売する場合も、その 他の商品を販売する場合もそうですが、1点の単価を上げるのではなく客単価を上げる方法、つまり関連商品を買ってもらう方法が基本。そのためには立ち止 まってもらうところに、メインで展開している商品の関連商品が置けるような什器レイアウトデザインでないとだめなのです。

 

今、提案しようとしている商品が一目瞭然であるディスプレイ什器とその商品がそばで展開できるような什器システ ム

 ディスプレイは販売計画に沿って展開していきますが、ディスプレイされている商品がすぐそばに品だしされているから売れてい くのです。ディスプレイされる商品は時期ごとに変わる。つまり、変わるごとにそばで展開されている商品もグループ毎に変わっていくわけで、それに対応でき るような什器のシステムであることも必要です。

 設計を多くやっている人が、上記の仕組みに詳しいというわけではありません。なぜなら彼 らは自分たちで販売をしたことがないからです。ですから設計を依頼するのであれば、依頼する側がこう考えますということを明確に伝える必要が出てきます。 そのためには、自分でどうであるべきなのかを既存の同業の店舗でマーケティングするのがもっとも早いでしょう。もしくは、お客様の立場としてどう感じるの かを、さまざまなお店に行って、導線に沿って歩いて回って何百店舗も経験するのがいいでしょう。基本はお客様がどう感じるのかが大切です。

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