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飲食店はデザインで勝て!

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Vol.1 「流行るお店」の秘密の法則は「1+1×4」


お 店を出す、いうことは戦いを挑むということです。もちろん夢の実現には違いないんですけど、周りのお店に対しての挑戦であると同時に、あなたの考えたお店 が社会に受け入れられ、喜んでもらえるかどうかを世に問うということなんですわ。どうせ出すんならよう考えて、「流行るお店」を目指さなあかんでしょう。

まずはじめにコンセプトありきで考える

  「○○屋さんで起業しよう」と心に決めたら、みなさんは次に何から準備を始められますでしょうか? 物件探し、名刺、広告、メニューやサービス、設備や内 装、人材募集…。お店を始めようと思うと、やらなくてはならないことが山ほどあります。どれから手を付ければいいのかが、とても悩むところですが、あなた が創ろうとしているお店を流行らせたいなら、まず取り組むべきは、実はコンセプト作りなのです。

 この場合のコンセプトとはお店の「基本概念」、あるいはお店の一番の「ウリ」というふうに考えればわかりやすいと思います。少し言い方を換えると、「こんなお店がやりたい」というあなたの思いが、お店のコンセプトだということです。

  よく「資金調達や場所探しが先じゃないの」と言われますが、お店というものは、最初に明確なコンセプトありきで、それに沿ってお店作りを進めていかなくて は、どうしても個性がぼやけて「ウリ」になる部分のアピールが弱くなってしまったり、お店全体の統一感に欠け、イメージがバラバラになってしまったりと、 あなたが思い描いている「流行るお店」にはなりません。ときとしてオーナーさんがまったく気づいていない場合もありますが、「流行るお店」というものは、 一見、何も考えていないようなお店でも、しっかりとしたコンセプトを土台に、キチンと計算されたお店作りになっているものなのです。

 コンセプトというと難しく考えてしまいがちですが、お店における基本コンセプトというものは、次のたった5つなのです。

「だれが、何を、だれに対して、どこで、どのように」

  もちろんこれだけではお店はできませんが、出店の準備作業を進めて行くときには、常にこの5つの基本を振り返りながらお店作りを進めなくてはいけません。 お店の立地や内装を決めるとき、従業員を採用するときや、ユニフォームを検討するとき、あるいは名刺やチラシのデザインで悩んだときには、常に振り返り、 照らし合わせ、それぞれのイメージを統一していきましょう。事業プランの根本とも言える明確なコンセプトをキチンと作り、目で見てわかるようにお客様に伝 えることが、「流行るお店作り」の第一歩なのです。

お店を構成する要素とバランス論

 次に、お店を構成する、大きな要素について考えてみましょう。

 ざっと挙げますと、立地、内装、メニュー、価格、従業員、営業時間、チラシ、仕入れ、販売方法、接客、まだまだたくさんあると思いますが、これらをすべて、次の大きな4つのカテゴリに分けて考えてみます。
 
「ヒト、モノ、ウツワ、情報発信」

  オーナーの個性や、従業員、接客の仕方など、お店を運営する役割は「ヒト」、食材やお料理や飲み物など、商品そのものは「モノ」、内装や食器等商品をよく 見せる役割は「ウツワ」、そしてそれらを宣伝することが「情報発信」ということが言えると思います。お店にとってはどれも大事なことだとは思いますが、一 般的にすべての面で他のライバル店に勝るお店と言うものは少ないでしょう。どれかは勝っていてもどれかでは負けているという、微妙なバランスというか関係 で、お店が繁盛するかどうかが決まってしまいます。

 家から遠いけどものすごく安くておいしい、おいしいけど店員が無愛想、サービスはい いけどお店が汚い、お洒落な内装だけど高すぎる、値段は高いけどここでしか味わえない、という感じで、すべてにおいて他を圧倒しているお店はまずあり得な いと思いますが、この4つの要素を意識してお店の欠点をカバーし、長所をより伸ばしたりアピールすることが、「流行るお店」になるためには不可欠だという ことです。

 仮に「ヒト、モノ、ウツワ、情報発信」という4つの要素で、十字のレーダーチャートを書いてみたとしますと、そのチャートが 表す総面積があなたのお店の武器になるのです。もし、弱い部分をカバーすることが難しいのなら、長所をもっと伸ばすと言う方法も考えられます。たった一 つ、他店より抜きんでている部分があるだけでも流行っているお店はあるのです。あなたのお店を自己分析してみたり、ライバル店と比較してみたりして、客観 的にお店を見つめ直してみましょう。

「1+1×4」の法則

 こ こまでお店にとってのコンセプトの重要性と、4つの要素のバランスについてお話ししてきましたが、もう一つ流行るお店に欠かせないものがあります。もうお 気づきの方もいらっしゃると思いますが、それは「個性」というものです。良くも悪くも個性というものがお店には必要です。

 コンセプトにも「個性」、ヒト・モノ・ウツワ・情報発信の4つの要素にも「個性」が大事ですよという意味で、「流行るお店」の方程式をつくってみました。

「1+1×4」=「流行るお店のパワー」

 最初の1は明確なコンセプト、次の1はきわだつ個性、そして後の4はお店を構成する4つの要素という意味です。いかがでしょうか?

  流行っているお店のマネをしろ、という訳ではありません。また、足りない部分を無理して補えという訳でもありません。もしあなたが起業前で、これからお店 を作っていくなら、そして、もしあなたのお店が既に開店しており、不振で悩んでいるのなら、この「1+1×4」の法則に基づいて客観的にお店を冷静に分析 し、考え、何度も振り返り、そして行動してみてください。きっとあなたのお店は「流行るお店」になっていくことでしょう。

 はじめにお話 しした通り、お店を出すと言うことは戦いを挑むと言うことです。特に飲食店の場合、安易な考えで出店し失敗をしてしまう例を、今までに僕はたくさん見てき ました。「○○屋でもはじめよう」、「○○屋しかできないから」などという安易な「でもしか開業」では成功するはずがありません。あなたのお店に対する熱 い思いを、きっちりとカタチし、ぜひあなたのお店を「流行るお店」にしていきましょう。

 次回はお店の「ウリ」とコンセプトについて、もう少し詳しくお届けしたいと思います。