個人か法人か?

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

Q.個人か法人か?

事業を始めたいのですが、個人で始めるべきか会社を設立するべきが迷っています。判断ポイントを教えてください。
 

A.回答

ご存じのとおり、以前に比べて会社を設立するハードルはずいぶん低くなりました。資本金が1円からでもOK,取締役も一人でいい、というのがもっとも大きな特徴です。
 ある意味選択肢が増えたので、「会社にすべきか否か」で迷われる方が増えたように思います。
 主な判断ポイントとして
1、取引先
2、今後の事業プラン
3、資金調達の方法
の3つがあげられます
まず、「取引先」についてですが、たとえば大手企業からお仕事を請け負う、大手企業から商品を仕入れる、といった場合に法人化を求められることがよくあります。法人は登記されていたり個人よりも厳密な経理の義務があったりと、客観的に会社の実態を調べやすい、ということが大きな原因の様です。
そして、「今後の事業プラン」について。例えば飲食店を始めるが、今までしっかり経験を積みノウハウには自信がある。すぐにフランチャイズ化したいなどの様に、近い将来、事業の拡大を予定している場合には法人化しての開業をお勧めします。事業を拡大する場合に必ず必要なのが「人材の確保」と「資金調達」です。個人事業よりも信用があるといわれている会社の方があらゆる面でメリットがあります。
最後に「資金調達」です。個人事業の場合は「自分で貯める」か「誰かに借りる」しかありませんが、法人の場合は「出資を受ける」という選択肢があります。出資は基本的に「返さなくていい」ものです。出資した人は「株主」となり、会社に相当の利益が出た場合に「配当」という形でその利益を還元してもらうことになります。将来の事業プランとも関係しますが、お金を出してくれるという方がいる場合、個人事業主が単にもらってしまうと「贈与」となり、110万円を超えると「贈与税」がかかります。「出資」なら非課税ですので、会社を設立し株主になってもらうことが多いようです。
 以上の3つのポイントの中でも、もっとも重要なのは「今後の事業プラン」ではないでしょうか?それによって取引先の開拓や資金調達の方法が決まります。
事業プランを十分に練り、万が一の時にケガの少ない独立・開業を目指してください。

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