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トライアスロンで地域おこし
最近、健康ブームで、トライアス ロンやウォーキングなどがブームになっています。国内での最初のトライアスロンは1981年、鳥取県の皆生温泉で開かれました。1985年には、宮古島や びわ湖、天草なので開催されるなど、トライアスロンがブームとなりました。その後もブームが続き、公園やプールを利用する小規模なものから公道を利用する 大規模なものまで含めて全国で開かれる大会数は今では年間約190大会に達しています。そのなかでも宮古島のトライアスロン大会のような大規模な大会は、 観光として大きな経済効果を出しています。
大きな経済効果
宮 古島のトライアスロン大会は、「トライアスロンで島おこしをしようと」と、1985年から毎年4月に開催される大会です。当日は、全島挙げて住民がボラン ティアとして参加して、大会を支えています。開催以来、世界各国からの招待選手も多く、ワールドワイドな「ストロングマンレース」として、世界的にも認知 されています。また、出場できる人数は1500人と制限されているため、毎年抽選を行なっています。
大会前後の数日間は、宮古島のほとん どの宿泊施設(ホテルや民宿)がトライアスロンの参加者のため満室状態になっています。また、参加しない方も、沿道で泡盛を飲みながら一日中応援していま す。地元TV局も一日実況放送をしています。このため、直接効果と間接効果を含めると大きな経済効果が生まれています。
大会概要
正式名 : 全日本トライアスロン宮古島大会
競技: 水泳 3km、自転車 155km、ランニング 42.195km。
参加者 : 1400人前後、参加費3万円 往復航空運賃4万3000円、宿泊費用一泊8000円
滞在期間 : 5.6日間
http://www.miyako-net.ne.jp/~strong/
成功した要因
大会の成功する要因は、タイミングと場所ではないでしょうか。宮古島を例にする と、トライアスロンがメジャーになりかけているタイミングに開催しました。そのため、多くのメディアに取り上げられ有名になりました。トライアスロンを行 うには、公道を何時間も止める必要があるため、地方や島が適しています。しかし、その開催地区にまとまりがないと大会を支えることができませんし、経済効 果も生じません。そのため、島が適しているかもしれません。(宮古島、石垣島、多良間島、五島列島・・・)
今回のポイント
1. 立ち上げのタイミングと場所
2. 地元の熱意ある有志が中核となり地域全体を巻き込んでいる
3. 適度な公的支援
これらをうまく組み合わせて、宮古島トラ イアスロン大会が盛り上がっているのではないでしょうか。
本文は、小出 淳誠 氏(目黒区トライアスロン連合理事長)と棚本 宏次 氏(東京都トライアスロン連合元副理事長、世田谷区トライアスロン連合副会長)の取材協力で作成いたしました。
社団法人日本トライアスロン連合 : http://www.jtu.or.jp/
目黒トライアスロン連合: http://meguro-tri.hp.infoseek.co.jp/
世田谷区トライアスロン連合: http://setagaya-toraren.hp.infoseek.co.jp/