資格で起業 Vol.7 社労士でメシを食べていくためには

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
みなさん、こんに ちは。林です。これまでは、資格の紹介や資格の活かし方などを主に連載してきましたが、今回からは少し志向を変えて、現在資格で食べている人たちの話を交 えた連載を書きます。第一弾は、「社労士でメシ食う」です。

社労士にインタビュー

 【プロフィール】
 吉田さん (仮名)
 1997年に資格取得後、2000年に独立

 

 <林>社労士を取得し ようと思ったきっかけは何ですか?

 <吉田さん>私の父親は普通のビジネスーソンだったのですが、反面 教師というのでしょうか、小さい頃から自分で仕事をしたいと思っていました。大学生の時に社労士の資格を知り、社労士の仕事は、企業のとても大切な役割を 担うと感じ、目指すことにしました。一旦、企業に就職をしたのですが、自ら人事部を希望して実務も学びました。

  

 <林>現 在はどのような仕事をメインにされているのですか?

 <吉田さん>現在は、就業規則の策定や賃金制度の 構築、パートやアルバイトの雇用契約書の作成やアドバイスを中心に、50社以上の企業と顧問契約を結んで活動しています。

 

 <林>開 業するときに苦労したことは何ですか?

 <吉田さん>開業してすぐに、知り合いがお客さんを紹介してく れたのですが、その時相談にうまく答える事ができませんでした。私自身、人事で働いていた経験があるので、ある程度知識には自信があったのですが、結局、 それは私が働いていた会社の業務や雇用形態での知識でしかなく、知識不足を痛感しました。しかし、悩んでも仕方がないので、それこそ本などに囲まれなが ら、基礎となる条文を中心に、さまざまなケースを書き出してまとめました。

 後で知ったのですが、最初のお客さんのケースはかなりレアな ケースで、実はほかの社労士事務所に相談に行った時も、明確な返答が得られなかったそうです(笑)。

 でも、その時の知識がストックとなっ て、現在の業務にとても役立っています。

 

 <林>開業後、顧客はどのように集めたので すか。

 <吉田さん>先ほどの回答の中にもありましたが、最初は運よく友人などから紹介をしてもらいま した。しかし、友人からの紹介だけに頼るわけにはいきませんので、私は営業も積極的に行ないました。営業と言っても、DMは活用しませんでした。最初は、 主にHPで営業をしたのですが、なかなか難しく思ったように成果が上がらなかったので、足で開拓するようにしました。

 簡単に言うと、とに かく顔を売ることです。商工会主催のセミナーや集まり、そのほか、起業セミナーなどに積極的にどんどん参加をして名刺を配りました。言ってみれば種まきみ たいなものです。すぐに仕事に直結するケースはあまりなかったのですが、それでも、後からそれが仕事に活きてきたケースは結構ありました。私が一番感じた のは、お客さんが上手く集められない時は、自分の宣伝方法に何かしら問題があると思うことです。原因が分からない時は、ほかの成功している社労士や他士業 のHPを見たりして、自分のHPと比較をすることです。また、一つのやり方に固執せず、幅広く積極的に動くことが大切なのではないでしょうか。

 

  今回は、以上となります。話を聞いていて感じた事は、とにかく前向きであるということです。事務所経営がうまくいかない時は、必ず行動を起こしていまし た。そのバイタリティーはとても大切だと思います。

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