起業の心得:Vol.14 受身の練習 その2 ~撤退条件、そして、失敗には時間をかけない~

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
事業は始めると辞められない。子どもと一緒でかわいいのです。出来が悪ければ余計にかわいい。辞める、撤退、というのは失敗ですから、カッコ悪い~見栄ですね。なんとかならないかな~未練ですね。なにより、みんなに迷惑かけたくない。辞めた後どうしたらいいかわからない。辞められない理由はいっぱい。辞めるには勇気がいります。

失敗を定義する

 起業での受身の練習の二つ目です。それは、撤退の条件を前もって決め ておくということです。ビジネスプランが出来た時、もしくは、ビジネスがスタートした時点で撤退条件を決めましょう。「もし、○○になったら、事業を辞め る」この○○に入る文言を100個考えましょう。資本金が無くなったら辞める。1年以内に短月黒字にならなかったら辞める。お客様が累計で1000人にな らなかったら辞める。笑顔でいられなかったら辞める、などなど・・・。いくらでもあります。

 

失敗条件を宣言する

 なぜ、撤退条件を決めるか、わかりますか?

 事業は一旦始め ると辞められないからです。まず、事業は子どもと一緒です。かわいいのです。出来が悪ければ余計にかわいい。自分の手で終わりにはしたくないという心理が 働きます。事業を始めればあなたにもこの感覚がわかるようになります。あと、辞める、撤退、というのは失敗ですから、カッコ悪い~見栄ですね。なんとかな らないかな~未練ですね。そして、なにより、みんなに迷惑かけたくない。辞めるのはいいけど、その後、どうしたらいいかわからない。辞められない理由は いっぱいあります。辞めるには勇気がいります。

 

 そのため、最初から撤退の条件設定をしておいて、それをちゃんと守る。そ うは思っていても、実際、辞めるのは難しい。なので、近しい人や連れ合い、親兄弟に「こうなったら辞める」と宣言しておきましょう。そうすれば、周りが辞 めさせてくれます。

 「私はもっと賢い」と思っているあなたも、その時には辞められないのですよ。吉田は10年もがんばってしまいました。 そして失敗。

 

失敗に時間をかけない

 受身の練習三つ目 は「早く失敗する」ってことです。石の上にも3年なんていいますが、アカンもんはアカンのです。さっさと辞めましょう。もし、あなたが失敗するなら、今日 よりも明日、明日よりも明後日の方が負債は間違いなく増えています。

 

サッカーは 僕の一部です

 自分らしく生きることにはこだわって欲しいのですが、その手段としての起業です。業種や業態、自分の事業にこだわって欲し くないのです。最近、日本代表の中田選手が引退しましたが、中田君が「サッカーは僕の一部です」って言いました。あなたと起業も同じ関係です。起業はあな たの一部です。起業以上にあなたはすばらしいということです。あなたの未来は可能性に満ちているということです。中田君は僕がいう「辞める勇気」も実践し てくれました。「自分らしく生きる」という講演で中田君をネタにしていました。今回の引退で「自分らしく生きる」「何事も自分の一部」「辞める勇気」これ からは三部作でネタにさせてもらいます。
 

 起業に失敗するとは、サラリーマンに戻ることです。チャレンジする限り起業に失敗はな いです。

 

コーヒーブレーク

 あるクライアントから団塊の世代向 け創業塾を企画して欲しいと依頼を受けました。依頼がなくても作ろうと思っていたので、二つ返事でお受けしました。僕は昭和29年生まれ、団塊の世代のお 兄ちゃん、お姉ちゃんを見て大きくなりました。彼らが作る新しい文化(流行)や圧倒的なパワーをなんとなく批判的に、なんとなくしらけて見ていました。そ の「なんとなく」は、団塊世代の数への批判だったように思います。その数がいろんなブームを作ってきたのですが、それが個性のなさにつながっているように 感じていました。

 「赤信号みんなで渡れば怖くない」っていうよくない標語がありますが、一人で信号を渡れるような起業セミナーを作ってい ます。

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