起業の心得:ゲンイチ第50回 生徒と学生

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

同志社大学でビジネスプランのブラッシュアップセミナーのお手伝いをしています。このセミナーの出口は11月27日の学内ビジネスプランコンテスト「New Island Contest」です。余談ですが、このコンテストは、今出川キャンパスの同志社中学の礼拝堂でやります。この礼拝堂は重要文化財でペギー葉山さんの歌でヒットした「学生時代」そのまんまのチャペルです(笑)。同志社は僕の母校で、中学の3年間毎朝、このチャペルで礼拝を受けました。当たり前ですが吉田もその頃は12才でした。ちょっと昔を思い出してしまいました(笑)。
ブラッシュアップセミナーや学内ビジネスプランコンテストは、龍谷大学や関西学院大学でもお手伝いしています。ただ、同志社が他の大学と少し違うのは同志社香里高校の高校生が参加していることです。彼らは3年生の社会の時間でベンチャービジネスやアントレプレナー・シップについて勉強しているようです。同志社香里高校には藤井先生というアントレプレナー・シップ教育に熱心な先生がおられて、その藤井先生の働きかけで大学のリエゾンオフィスと高校が連携することになったようです。
50人ぐらい集まっているブラッシュアップ講座の中で高校生は10人弱ですが、この子達が面白いのです。みんな、ポジティブなディスカッションが出来るし、プレゼンもみな上手です。大学生に勝ってるかも…!?
高校までは「生徒」って呼ばれて、大学になると「学生」になるんですよね。グループディスカッションの自己紹介で「え、高3なん、若いな~」って大学生が言うのを聞いていると「お前も十分に若いよ」って笑えてきます。でも、ディスカッションになると誰が大学生で誰が高校生なんかわからないくらいになります。
僕たちはこのイベントを通じて、読む・聞く力(理解力)、議論する力(交渉力)、プレゼンする力(表現力)、自分で考える力(思考力)、自分で決める力(意思決定力)、自分で行動する力(行動力)を体得してもらいたいと思っています。だから、こちらから一方的に何か教えるということはないです。
最初はいつでもそうですが、まっすぐ教壇に立って与えられた時間で自分の意見を言える学生はほとんどいません。まず、まっすぐ立てない(笑)。頭をかいたり手がぶらぶらしたり、ひどいのは足がぶらぶらしています。時間が計れない。エレベータピッチ(1分)とかロケットピッチ(3 分)と時間が決まっているのに時間が余ったり、足らなかったり。意見を組み立てられない。何を言っているのかわからない(笑)。反対に原稿を棒読みする。などなど…。プレゼンが一番へたくそです(笑)。
ところが、ヒントを与えて、ほめちぎって、何回も練習するうちにみるみる上達し、人前でしっかり話せるようになります。つまり、環境さえ与えれば誰でも上手くなるんです。上達するんです。
同志社香里のみんなは、藤井先生と一緒にこのトレーニングを高校時代からやっているんですよね。失礼な言い方になるかも知れませんが「ただ、それだけのこと」です。でも、この「それだけのこと」のチャンスが生徒にも学生にもないから、自分の意見を言えない、自立できない若者が育ってしまうように思います。

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