起業の心得:ゲンイチ第23回 まーくんシリーズ<お中元歳暮の極意>

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

この前、お袋の話を書いたら評判がよかったので(笑)今回はオヤジの話を書きます。彼は建設会社を勤め上げたサラリーマンのプロです。僕が29才の時、オヤジは65歳でこの世を去っています。大正7年生まれのオヤジは終戦の時に27歳でした。建設会社ってこともあったのでしょうが日本を復興したのは自分達だ!という自負の持ち主でした。この話は本(ベンチャー失敗の法則)にも書いていますので、ご存じの方がいるかも…?

僕が結婚した年、オヤジが「まーくんもそろそろ中元歳暮しなアカンな」って言いました。そうです。日本では所帯を持って一人前、みたいな空気があって、僕もこの年から中元歳暮をするようになりました。そのオヤジが「中元歳暮の極意三ヶ条」を息子に伝授したのです。
オヤジ曰く、「まーくん、中元歳暮というのは今年、お世話になったから、今年送るというものではないよ。そのお世話を季節毎に感謝して送り続けるのです。だから、どなたに送るかはよく考えて、一旦送ったら、一生送り続けなさい。会社や役職名に送るのではない、人に送るものです。大したものはできないと思うから、季節になったら一番に贈ること。中身は大したことなくても、毎年一番に送ると『吉田君からご挨拶が来たら中元の時期やとかお歳暮の季節』って先方さんでは思われる。中元歳暮=まーくんになる。それと、贈るものは変えたらダメ。毎年同じものを送った方がいい。中元も歳暮も同じものを贈り続ける。そうしたら、まーくんの中元歳暮をあてにしてもらえるようになる。この三つが中元歳暮の極意だよ。

一、中元歳暮は一度贈ったら、一生送り続けること。途中で止めたらアカン。
一、中元歳暮は時期になったら一番に贈ること。
一、中元歳暮は同じものを贈り続けること

そして、この三ヶ条を守って25年が経ちました。実はオヤジと同じものをこの25年間送り続けています。オヤジが35年送ったとしたら、二人合わせて60年、同じものを送っています。

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