中国で起業 Vol.4 中国起業の最初の1歩は、住んで中国をよく知ることから

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
私たち日本人が、 実際に中国で起業し、そのチャンスをつかみ成功するためには、何から始めればよいのか。まず、最初の1歩は、とにかく中国に住んでみることだと私は思いま す。

とにかく中国に住んでみること

 今の中国にはチャンスがあふれ ていることはわかった。では、私たち日本人が、実際に中国で起業して、そのチャンスをつかみ成功するためには、何から始めればよい のか。まず、最初の1歩は、とにかく中国に住んでみることだと私は思います。

 私は商社の駐在員として5年半にわたって北 京で働く、という、非常に得がたい機会を与えてもらいました。この5年半の経験によって、中国でビジネスをするに当たっては、どこにチャンスがあって、ど こに落とし穴が掘られているのか、ということがだいたいわかりました。もし私が東京で働き続けていたら、いくら中国の景気がよいという話を聞いても、中国 で起業しよう、などという発想には至らなかったのではないかと思います。

「すべ ては老板になるために」

 もう1つ、中国に住んでみることの利点は、中国人は総じて日本人よりも起業家精神が旺盛ですので、よい刺激を与 えてもらえる機会が多いことです。日本でもこのドリームゲートや、リクルートの起業雑誌・アントレなどが、起業情報を発信することによって、起業という選 択肢がずいぶん一般的になってきたように思います。とはいえ、それでも大部分の人は、なるべく偏差値の高い学校に入学して、なるべく給料の高い会社に入社 して、そのなかでなるべく偉くなることに全精力を傾けます。

 しかし、中国の優秀な人たちの多くは、起業して老板(らおば ん、オーナー社長)になることを、キャリアの最終目標にしています。その辺は同じアジアの日本人よりも、むしろアメリカ人の考え方に近いものがあります。 いい学校に入るのは、老板になったときに役立つ最先端の知識を習得するため。いい会社に入るのも、老板になるために必要な経験を積んだり、その業界の人脈 を築いたりするため。「すべては老板になるため」なのです。

 かく言う私も、中国人の友人たちが、どんどん起業して老板に なっていくのを目の当たりにして、「オレにもできるかも...」と思って起業してしまった部分もあります。これが東京の本社にいて「同期が課長になったの に、オレはまだだ...」とか、「今度の評定で○がつけば、年収が50万円上がる」とか、そんなことばかり考えていたら、起業することは永久になかったの ではないかと思います。

中国に住むためには...

 中国に住む ためには、日本企業に勤めて、研修生や駐在員として中国に派遣されるのがもっとも恵まれた形なのですが、会社の人事は思いとおりにはいきません。どうしても中国 に行きたいのに、何年も何年も中国とまったく関係のない仕事をさせられるのであれば、確実に中国に行ける会社に転職するか、退職して独力で中国に来るかし かありません。

 独力で中国に来る人は、中国の学校に留学するか、中国の企業に就職するかして、Xビザと呼ばれる留学ビザ か、居留許可証と呼ばれる就労ビザを取らなければなりません。Fビザと呼ばれる短期滞在ビザならば、学校や企業の身元保証はいりませんが、あくまで短期滞 在のためのビザですので、数カ月に1回は国外に出なければなりません。

 中国語を話せない人には中国での就業機会はほとん どありませんので、日本の会社を退職して中国での起業を狙う人には、まずは中国への留学をおススメします。北京に1年間留学すると、学費で30万円、生活 費で70万円、合計100万円ぐらいは最低でもかかってしまうのですが、将来、中国で起業して、その数十倍、数百倍のおカネを稼ぐための先行投資と考えれ ば、ものすごく利回りのよい投資、と言えるのではないでしょうか。

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 写真:北京大学

 中国の最高学府・北京大学です。中国風の校舎が、日本の大学のキャンパスとはまた違った雰囲気を かもしだしています。北京大学を始めとする北京の大学には、日本からたくさんの留学生が勉強をしに来ています。そのなかには、日本での会社勤めを辞め、中 国での起業を目指して留学して来ている人もたくさんいるのです。

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