やりたいこと、得意なことを、有力な市場で

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
ビジネスの基本プ ランを完成させられる力を養いましょう!そして、「自分が本当にやりたいこと、得意なことを、できるかぎり有力な市場で展開する」と考える事が大切です。

 

基本プランを自在に発想できる力を!

  しつこいくらい、「誰に? 何を? どう売る?」の話を続けます。「それが大事なことはもうわかった」という人もいるかもしれませんね。そうです。これを 考えることが本当にビジネスの成否を決めるポイントになりますから、大事なんてもんではありません。

 しかし、大事だということがわかった だけでは、まだまだです。「誰に? 何を? どう売る?」という3つの決め事を、自由自在に発想できるようにならなければ、起業家としての資質を体得した ことにはなりません。

 3つの決め事のうちのひとつをあらかじめ設定して、残ったふたつをスラスラと答えられるくらいにはなりたいもので す。「誰に?」の答えを固定して、その人たちに何をどう売るのがいいかを考える。あるいは、「何を?」の答えを固定して、それを誰にどう売るのがいいかを 考える。そして最後に、「どう?」を固定して、誰に何を売るのがいいかを考える。

 どこから考え始めても、「誰に? 何を? どう売る?」 というビジネスの基本プランを完成させられる力を養うことが肝要です。

 

有力市場 からビジネスを発案してみる

 中でも大事なのが「誰に?」を先に設定して、そこから何をどう売るかを考える力です。これができれば、有力 な市場を前提にしたビジネスを考えていくことができます。例えば「誰に?」の答えを「これから定年退職を迎える団塊世代の男性たち」としましょう。有力な 市場ですよね。さて、この人たちをターゲットにして、何を、どう売れば成功するビジネスが誕生するでしょうか?

 「私のビジネスは団塊世代 を対象としては想定していないので、関係ない」なんて間違っても思わないでくださいね。あえて、市場前提で発想することの大切さを伝えているわけですか ら。それにもしかすると、今あなたが考えているターゲットより、この人たちのほうが、あなたの商品やサービスをより必要としているかもしれませんよ。

 

団塊の世代が市場を激変させる

 実際問題、団塊世代は「例えば」で済ませるには、あまりにも もったいないターゲットです。2007年から数年間に渡って、この人たちは長年通った職場を去っていきます。その数が尋常ではありません。同世代はおよそ 800万人と言われています。そのうち勤務している男性を半分以下と見積もっても、300万~400万人という人が、ガラっとライフスタイルを変更してい くのです。

 ライフスタイルが変わるということは、支出の内容が大きく変わるということです。今まで欠かせなかったスーツやワイシャツ、ネ クタイなどを新たに買うことはほとんどないでしょう。通勤のための定期券も必要ありませんね。仲間と立ち寄っていた一杯飲み屋にもあまり出向かなくなるで しょう。ほかにも買わなくなるものはいろいろとあるはずです。反対に、この人たちが新たに求める分野が当然出てくるわけです。

 

量だけでなく質も豊かな団塊世代市場

 すでに教育産業や旅行産業、投資産業、リサイクル産業な どに、この人たちの資金と時間とが向かっていくことは大方の意見として一致するところです。でも、もっともっと細かくニーズを見抜いていく必要がありま す。

 上記した教育産業を例に取っても、いろいろと考えられます。例えば、教育産業と旅行産業を一体化した「セミナー型ツアー(ツアー型セ ミナーでもいい)」などはどうでしょう。歴史的な名所を、その分野の専門家(大学教授など)と共に訪ね、歴史的人物の知られざる側面から人生をあらためて 学ぶ旅、とか。

 一言で教育と言っても、その中身は幅広いものです。だから、あなたが得意しているジャンルをモチーフにして、団塊世代の人 々に何かを教える、伝える、あるいは考えてもらう、といったかたちでのビジネス展開の可能性もあり得るのです。

 もちろん、教育がらみでは なくてもかまいません。何度も言いますが、この人たちが新たに買い手として現れてくる市場規模は大きいのです。人数が多いだけではありません。一定の資金 と一定の時間を自由に使える人々です。この存在を無視してビジネスを起こすのは早計だと言わざるをえません。

 

有力市場で、やりたいこと、得意なことをやる!

 団塊の世代はあくまでひとつの例です。大事な ことは、あなたがやりたいと思っていることに、惜しまずにお金を払ってくれそうな人は誰か? それをしぶとく探ることです。ただし、普通にそれを考えよう としても、どうしても従来の発想から抜け出られません。 「その製品やサービスを受け入れるのは、きっと、この人たちだろう」という先入観がありますか ら。だからあえて、自分の製品やサービスは置いておいて、有力と言われている市場の細かなニーズを探り、最終的にどこかで自分のビジネスがそのニーズを満 たすようにはならないかと、考えてみるべきなのです

 もっとも、単に有力市場だからという理由で、そこで無理やり何かを始めるという考え方 は間違いです。「自分が本当にやりたいこと、得意なことを、できるかぎり有力な市場で展開する」と考えることが大切です。

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