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読者に「どのように伝えると効果的か」を考えて表現方法を設定する
どのような語り口で情報を発信することが、経済効果を最大限引き出せるかを考えていきます。基本的な表現区分としては、純広告・編集 タイアップ・フォーマット広告の3つが主流です。特性を踏まえてフリーマガジン内の大まかなページ配分を設定しましょう。
● 広告掲載(純広)・・・クライアント（広告主）が用意した広告原稿が掲載されたもの。業界用語では純広告、略して純広といいます。ブランディング目的や認 知促進の主な手法です。
※メーカーや、チェーン店が多い。小さなサイズの純広を増やすとメディアに煩雑な印象を受ける可能性もある。
● 編集タイアップ・・・・編集サイドがビジュアルやメッセージ、トーンを媒体特性に合わせて制作する記事風の形式。詳細情報を伝達することが可能になりま す。好意・理解促進の主な手法です。媒体の編集コンセプトが明確でないと、記事風純広告といったあいまいな内容になってしまうのでご注意ください。
※ Ｒ25やメトロミニッツの編集タイアップはメッセージ性がしっかりしていて、非常にレベルが高い事例と言えるでしょう。
● フォーマット広告・・・・編集サイドが設定した規定のフォーマット内に、クライアント（広告主）の要望を反映させて制作する広告。比較検討のしやすさが ウリで、アクションにつなげる一般的な手法です。ページを分割するため1社あたりの広告費は低コストで実施できる。「広告中心型」のモデルでは、メインコ ンテンツとしての役割を担っている。
※求人・クーポン・住宅・車などの読者が比較検討して情報を探索したい業種向けでしょう。
3つの広告タイプと編集記事を組み合わせて独自の媒体づくりを！
各社配分は若干異なりますが、タイプ別（※1）に見ると「広告中心型モデル」では、5％～20％が編集で残りが広告。広告区分はフォーマット広告が80％ ～90％で純広告が20％～10％程度が一般的です。ほぼ広告で構成されていても、フォーマット広告化することで、業種などを比較検討できる読者価値を創 出しています。
「市販誌型モデル」では、35％～50％程度が編集で残りが広告。広告区分としては、純広告が大半を占めて、編集タイ アップが編集ページの20％～30％程度が多いです。
編集ページを増やすとターゲットの絞り込みが行いやすくなりますが、広告費へのコストの跳ね返りも多いため、充分なコンセプトワークとセグメントされた ターゲットへフリーマガジンを届ける独自の流通の確保が重要となります。ただし原則、「市販誌型モデル」はコンテンツが明確で、そのコンテンツによって ターゲットのセグメントが可能になり、そのターゲットに情報を伝達したい企業が純広告や編集タイアップを掲載しますので、コンセプト設定の段階でページ構 成をＦＩＸさせて、広告代理店や対象クライアントとの充分なヒアリングが成功の可否に影響しますので、実現性という点では重点ウエイトがこの段階で２つの タイプによって分かれていきます。
【用語解説】
※1：フリーマガジンのタイプは主に、ホットペッパー、クー ポンランド・アミューズメントのように、1つ1つの広告を集め、集合体としてコンテンツ価値を持つ「広告中心型」のモデルと、Ｒ25のような、編集面・広 告面を分け、広告獲得が基本的な編集内容に影響のない「市販誌型」のモデルがあります。
