フリーマガジンを立ち上げるまえに

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
フリーマガジンの 事業を立ち上げようとする方に押さえておいてほしいことをお話しします。これらの話を踏まえた上で創刊計画をつくっていきましょう。

フリーマガジンとは

 フリーマガジン(フリーペーパー)の広義 の定義は、無料で配布している雑誌(または新聞)です。業界的には、最近になって市場規模の算出や、各種団体等が立ち上がりつつあり、これからが本当の変 革をもたらすと予測される市場です。
  収益源、制作・編集方法、流通方法等、発行元が総合的かつ自由に成果物を創出することが可能である一方で、その「自由度の多さ」は場合によっては、成功要 因にも失敗要因にもなり得る事業であるといえます。単純な数式としては、広告収益が、印刷費、流通費、制作費、人件費、諸経費を上回らなければ成立しませ ん。
 つまり事業成立の生命線としては、「収益である広告費をいかに獲得し、維持できるか」なのです。

 

フリーマガジン2つの編集方法

  フリーマガジンには大きく分けて2つの編集方法があります。一つ目はホットペッパー、クーポンランド・アミューズメントのように、1つ1つの広告を集め、 集合体としてコンテンツ価値を持つ「広告中心型モデル」です。2つ目はR25の ような、編集面・広告面を分け、広告獲得が基本的な編集内容に影響のない「市販誌型」のモデルがあります。

 

フリーマガジンビジネスで大切なこと

 広告が収益源である以上「広告効果の安定=事業の安定」と なります。無数のパターンがある上、最近では流通網を総合的に支援する会社や、編集・制作、印刷、流通の個々の専門的会社も多く存在し、新規立ち上げの発 行環境は整備されつつあります。だからこそ発行元が一番考えなければいけない重要事項 は、手法ではなく「マーケティングコンセプトの明確化」です。
  創刊するきっかけが「儲かる」とか「簡単そう」といった自社の理屈であっても、実際に行動に移す際は、自分達の利益主導ではなく「誰を愛するか?」という 貢献価値ありきで事業の組み立てを行われることをオススメします。業界的な 創刊ラッシュ&廃刊ラッシュの要因のひとつとして、手法重視でこの部分の見極めや切り替えが甘いことが考えられます。

 

発行元としての心構え

  (株)ビデオリサーチの発表で、フリーマガジンの広告は「信頼できる」と回答された率が、新聞広告56.8%、TVCM52.8%、雑誌広告21.0%に 対して、全体9メディア中もっとも低い3.9%という結果がありました。理由として考えられるのは、参入障壁の低さから掲載情報の審査基準や管理体制が発行元 により異なっている点や、特に多いのは、自社都合のクライアントがいた場合に、発行元が最高級表示や断定表現薬事法等に対し妥協して、そのまま流通してい るケースがあるという点です。
 情報発信者としての社会な責任感を持ち、事業を行っていかなければ、一時的にはクライアント(広告主)を満足させ られても、長期的には読者の信頼を失い、広告効果も下がり、廃刊に追い込まれる可能性も否めません。
  事業を成功させるために最後にお伝えしたいことは、フリーマガジンは、規制が少なく「自由度の多さ」がある分、対象をキチンと絞り込み事業を通じて、社会 に貢献する志と、情報発信者としての社会的倫理が求められているということです。

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