団塊世代の起業・独立 Vol.8 どんな仕事で、起業をしようか?~起業の心得1

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
起業するにあたっ て、どんな仕事で起業しよう?と考えると思います。自分が培ってきたスキルを生かすか、今までやってきた仕事の中から新たな仕事を見つけるかなど、方法は いくつかあります。 本当にやりたいことは、最初から見えてなくてもいいのです。

 

自分が培ってきたスキルを生かして仕事にする

 今まで30数年間仕事をしてきたのですから、コアなるスキルが1つや2つはあるものです。まずは、それを見つけることです。スキルを見つけるためには、 履歴書や職務経歴を書いてみるのもいいでしょう。ただ、何年に係長昇進、何年に課長昇進ということを書いていくだけでは分からない。どんな小さなことでも いいので、何をアウトプットしたかを見つけ出すことが大切です。細かく振り返ってみれば、必ずといっていいほど「あれは、私がやった!」という仕事がある はずなのです。そして、それを違うステージでどう生かせるかということも考えてみると、新たな展開が見えてきます。

 

これまで仕事をしてきた中で見つけたミッションを仕事にする

 また、別の方向から新たな仕事を 見つけた人もいます。それは、今までやってきた仕事の中から、使命感を感じるテーマに出合ったという事例です。その方は、農業や漁業向けの産業機械メー カーに勤めていたのですが、年々機械の売れ行きが悪くなっていったといいます。その原因はといえば、販売していた機械ではなく、漁業界全体に元気がないと いうところにあったそうです。そこで旧態依然とした漁業界のシステムを変えるべく、「魚の産直」というビジネスを始められました。彼のミッションは、「日 本の漁業を変革する」ということ。これこそ、使命感を持って取り組める仕事です。

 

すでにある産業のスキマを探すようなことはしない

 すでにある産業のスキマを探すという方法も ありますが、私はお勧めしません。「あまり面白そうではないけれど、このスキマならビジネスになる!」などと考えがちですが、それほど世間は甘くない。そ ういう人に限って、このくらい社員はいるよね、このくらい広い事務所がいるよねと形から入って、利益や売り上げまできっちりシミュレーションしてしまう。 やはり、お金もうけから入ると間違うと思うのです。

 例えば私は、「世のため、人のため」という大きなベクトルを持って仕事をしています が、そこがぶれると淘汰されていくのだと考えています。先日逮捕された村上ファンドの代表も、最初は「日本を良い国にしたい」と言っていたわけです。そう いう純粋な気持ちがいつのまにか消えてしまって、数字ばかりを追いかけてしまった。それが彼の失敗の元凶なのでしょう。フリーペーパー「5L(ファイブエ ル)」が多くの人に読んでもらえているのは、「5L世代を元気にしたい」というテーマに共感してくれるからなのだと思っています。これが「50代向けの雑 誌がなかったから、つくってみました」というのでは、スケールが小さくなるし、共感も呼びにくい。テーマは大きく、風呂敷を広げたほうがいいと思うので す。

 

やりたくないことはしないという姿勢で

 ただ、中には、や りたいことやミッションが見えていないという人もいるかもしれません。そんなときは、子どものころの夢を思い出すのもひとつの手です。夢は持ち続けてさえ いれば、そのものずばりはかなわなくても、近づくことはできます。また、やりたくないこと、嫌なことをそぎ落として考えてみるのもいいでしょう。本当にや りたいことは、最初から見えてなくてもいいのです。やりたくないことをそぎ落としていくうちに残ったものが、やりたいことである可能性は高いのです。

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