Vol.25 素晴らしきエンターテインメントの世界に乾杯

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

 

再びカンヌへ

25-1 一年間続いたこの連載だが、いよいよ今回で最終回となる。前回、最後は情熱で終わるんだ!と書いた。今、これを書いているのがカンヌに向け飛んでいる機内の中 だ。再び、カンヌ映画祭に戻る。ちょうど連載を始めた頃は、昨年のカンヌだったが、今年も映画への情熱をもってカンヌに戻る。

 一年間の連載の最中、結構多くの方々が私の拙い文章に呼応していただいた。先日、愛知工業大学で講演した際もそうだったが、呼応の多くは「どう やって起業するか?そしてどうすればエンターテインメントの世界に入ることができるのか?」だ。

 その質問に向けた私の想いは変わっていない。情熱をもって自らの身を投げ込むこと。はじき飛ばされても、何度でもそのエントリーバリヤーに向かっ ていくこと。なんだか理屈もない言い方だが、そんなふうにしたら入れる業界というのもおもしろいじゃないか。

 

『約束の旅路』

25-2 一昨年のカンヌで、私はとある映画に出会う。映画『約束の旅路』だ。プライスはもとより、「黒人主人公」、「アフリカ題材」、 「ユダヤ教」・・・セラーもアジア向けセールスはクローズする方向だったし、日本人のバイヤー連も軒並み買い付けに対して大反対をした。それでも、スク リーニングで大泣きした自分の涙は疑わなかった。こんなに素晴らしい映画が、日本に来ないとしたら、それは日本という国に対して失礼じゃないか。

 なんとなく、意味も分からない情熱で買い付けてきた映画。その2年後に公開された『約束の旅路』は大ヒットする。初配給で奇跡だ!と皆から喜ばれ る。でも心の中では想う、「奇跡ではない。皆の心にこの映画が伝わっただけだ」とね。

 エンターテインメントの世界は、機械的にお金を稼ぐようなキャッシュエンジンはない。ハートで語り合う以上、儲からないケースも多いと思う。心 じゃない、金だ!といういう人には向いていないのかも知れない。でも、こんな時代、心の充足感こそが生きる喜びだ!という人にはぜひ飛び込んできてもらい たい。

 

エンターテインメントの世界に乾杯

25-3 メッセージはもっと伝えたいが、もっと聞きたいという人がいらしたら、気軽にカフェグルーヴまでお越しください。

  何はともあれ、今回が最終回!この機会を借りて、この連載を引き受けて「一年間ぐらい頑張りなさい!」といってくれた妻の 由佳子に、貴重な機会を後押ししてもらったことを感謝します。

 最後に飽きずに読んでいただいたドリームゲートユーザーの皆さま、そして私を今日までプロとして認めてくれている素晴らしきエンターテインメント の世界に乾杯!

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