Vol.17 ユーザーとの密接コミュニケーションは距離に反比例する!?

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
メディア作りに は、コミュニケショーンの距離を考えることが大切。ユーザーとの距離をどれくらいのものにしていくか。これが成功するメディアを作り出すのだ。

 

メディアの基本は人を集める

 最近、エンタメ色が強くなってきているカフェグ ルーヴだが、実はIT企業でもある。(笑)つい先日、ITベンチャー社長たちが集まるカンファレンスNILSにて宮崎に行ってきた。シーガイヤに280人 もの社長たちが集まるということだけで、ちょっと面白いので毎年楽しみにしている行事である。数年も開催されているということもあって、もう立派なメディ アの一つだ。

 人を集めるということが、メディアの基本だ。シンプルに考えて、人が集まらないとビジネスにならないわけである。ちょっと脱線するが、不思議なこ とに、このカンファレンスでしか会わない人たちがいる。戻れば、東京という一つの都市にもいるのにも関わらずにだ。私のもう一つのフィールド映画、ここで も同じ現象がある。海外映画祭になると毎夜ミーティングを重ねて、東京に戻ってきたらぴったりと会わない人たちの存在・・・。

コミュニケーションの距離

 実は、ここにコンテンツビジネスらしさがある。両イベントともに同じなのは、ロケーションを意識的に変えられているということだ。NILSは、宮 崎や北海道などで開催され、映画祭はカンヌ、ベルリンなど完全に東京から遮断される。実は、距離と時間を制約することが、コミュニケーションを生みやすく すると私は確信していたりする。これを、私は「コミュニケーションの距離」(communication distance)と呼んでいる。不思議なことに、この距離が中途半端に近い場合、コミュニケーションをいつでも取れる状況だと錯覚して、かえってアク ションに移さないケースが多いのだ。

 実はハリウッドでも同じことがある。とある地域にまとまってたたずんでいるスタジオ同士は、日々話すことが多い反面、大きなプロジェクトでは連動 しないケースが多かったりする。ちょっと遠いスタジオ同士が仲よくコラボレーションの発表をしていたりして、「コミュニケーションの距離」の奏でる面白い ハーモニーを垣間見るのだった。

 

ユーザーコミュニケーション

 メディアを作るとき、この「コミュニケーションの距離」を考えることが重要だ。ユーザーとの距離をどれぐらいの頻度で縮めて、そして圧倒的な至近 距離(real close distance)に近づけるか?最近のメディアトレンドとして成功しているメディアの多くは、このreal close distanceをユーザーコミュニケーションにうまく取り入れている。毎日、中途半端なコミュニケーションをとるよりは、年に一度、場所を変えてユー ザーギャザリングをした方が効果的なのだ。まずは身近な人に対する「コミュニケーションの距離」をコントロールしてみたらいかがだろう?

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