Vol.4 「愛しているから継続する」ビジネス成功の秘密はここにある

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
来年なくなってし まうようなコンテンツはあまり面白くない。そんなようなことを、前章で書いたがこれには私として理由がある。コンテンツはそのままではビジネスにはならな い。

 来年なくなってしまうようなコンテンツはあまり面白くない。そんなようなことを、前章で書いたがこれには私として理由が ある。コンテンツはそのままではビジネスにはならない。コンテンツからコンテンツビジネスに変えるには、莫大な労力と時間を必要とする。

  はっきりと言おう、コンテンツのほとんどは瞬間的には盛り上がらないと考えた方がいい。個の価値から始まったものが、多くの人間の価値に変わるには、それ だけ時間がかかる可能性は高いのだ。よく業界では「ライフで売る」や「演歌的に売る」とかいろいろな表現でこのロング・タイム・マーケティングを説明する が、要は長い期間をかけて伝えていった方が認知度も力強く上がり、バイラルコミュニケーションにも発展するというケースが増えてきている。

  映画業界でいえば、小さな単館系の作品が長い時間をかけて、全国区になって大ヒットする。でも、ハリウッドメジャーのブロックバスター作品が「タイタニッ ク」みたいにバカ当たりしなくなってきている。世の中はトレンドに対して相変わらず敏感だが、小さなトレンドを丁寧に伝えていく時代になってきたようだ。

  ここでコラムを読んでいる皆さんは、「一発当ててコンテンツで大金を儲けたい」という安易な考えを持った方々ではないと信じている。大切にしている趣味が 多くの方々に伝えられれば・・・と思っている素敵なコンテンツメーカーに違いないはずだ。どんなコンテンツであれ、長続きできればそれだけ認知される期間 も長くなる。そう、長期に渡ってコンテンツを伝える戦略がトレンドなのかも知れない。そのためにはランニングコストを下げることから始まる。大きなマー ケットではなくて、小さなマーケットでもチャンスがあるのは、こういうポイントからも説明できる。要は開発コストをあまりかけずに、運用コストを使いすぎ なければそれだけ長生きできるコンテンツの出来上がりだからだ。素晴らしい副作用でしょ?

 私の会社、カフェグルーヴで保有している自社メ ディア「cinemacafe.net」は、黒字化するまでに5年は費やしている。儲からない時代は、儲からないなりのローコストオペレーションを心がけ るようにしてきたし、長い年月をかけて売れるコンテンツの方が、利用するユーザーのロイヤルティーも上がり、ビジネス的にも賞味期限が長いコンテンツにな り得ることは間違いない。

 ここで一番重要なのは、「とにかく飽きない・諦めない」ということが大切だ。だからこそ体感温度で感じることが できる自分にとって大切なコンテンツを選ぶべきだと私は思う。もしもお金目当てで選んでしまったコンテンツだとしたら、永続的な展開になればなるほど飽き ていくし、何よりもそもそも自分が愛していないコンテンツは作ったとしても無味乾燥なものになるに違いない。オタクマーケットが強いのは、ユーザーがその ものをこよなく愛していて、作り手も愛しているという構造以外のなにものでもない。そして何よりもローコストで長期間のマーケティングの上に成立してい る。

 まだ世の中に認知されていないコンテンツだとしても、自分がこよなく愛す自信があって、長く続けられるのなら、それはコンテンツビジ ネスになる可能性が高いといえる。

 もう一つ大切なこと、すべてのコンテンツは「エンターテインメント的」でなくてはならない。エンターテイ ンメントとは、日常生活には本当は必要ないけど、ないと生きていけない人もいる、というもの。まさしく、コンテンツビジネス、そのものなのだ。普通に生活 するだけじゃ飽き足らない、刺激をいつも感じているから毎日が楽しい!そんな、あなたはもう立派なエンターテイナーの仲間入りだ。

 さあ、 コンテンツビジネスのパーティへ、ようこそ!これから一緒に、さまざまなエンターテインメントビジネスの可能性を模索していきましょう。

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