Vol.12 海賊版と闘う!国家機関との連携した解決方法

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
中国においての模 倣品と海賊版の被害はあとを絶ちません。しかし、事前に対処法を知っておけば被害を最小限に食い止めることは可能です。前回の(Vol.9 ニセモノに負けるな!中国の知的財産権対策)引き続きとして、今回は行政機関との連携した解決法をお伝えします。

まずは証拠品の確認と確保から

 海賊版もしくは模倣品を発見し たときは、慌てずにそのモノの確認からはじめます。驚きとショックで気が動転するかもしれませんが、まずは落ち着いてください。複数の人間がチェックし間 違いないことがわかれば、そのモノを購入します。

 その際に重要なことは、かならず正規の領収書をもらうことです。事業者が不正販売だと、 その場で正規の領収書(中国の領収書は税務当局が発行する「発票」しか認められていません)をくれる可能性は低いのですが、その後の民事訴訟裁判では重要 な証拠書類となります。これは、訴状に相手方の正式名称、本店住所、代表者などの事項を記入しなければいけないからです。

 現地の工商行政 管理局で工商登記簿を閲覧すれば、会社名、住所、代表者名、資本金、営業範囲、出資者名などがすぐに分かります。ただし、一部の地方工商行政管理局では、 人民法院の通知書がないと閲覧できない場合があります。

 

民事訴訟か?刑事 訴訟か?

侵害行為の差し止めならば、行政機関に処分を申し出ることになります。刑事訴訟と比較して迅速かつ安価に対応してくれるため 使い勝手が良い方法です。しかし、侵害行為の差し止めだけでなく、損害賠償も求めるのであれば、中国の人民法院を利用することになります。例えば、商標権 の侵害訴訟を起こして刑事処分を求める方法です。違法商品の数が多く、著しく損害が認められるのであれば、公安局に通報して刑事責任を追及するのも効果的 です。著作権侵害においては、行政処分と刑事処分のいずれも、侵害者に対しての損害賠償の請求を起こすことができます。

 

管轄する行政機関とその範囲

 著作権侵害行為に対する行政管轄機関は版権局ですが、工商行政 管理局、文化部、税関も一定の行政管轄機能を持っています。要約すると下記のとおりです。

 【版権局】・・・国家版権局と 地方版権局に分かれますが、一般的には地方局に申し出ます。日本の著作権権利者の権利が侵害された事件についても、この機関に行政処分を求めることができ ます。根拠法には、著作権法、ソフトウェア保護条例などがあります。

 【工商行政管理局】・・・総合的な経済管理機関であり、主に(合弁企 業などを含む)企業の設立管理、市場管理、商標登録管理、広告管理、経済契約管理などの任務を負っています。

 【文化部】・・・音像製品 管理条例に基づき、各種テープ類、レコード、CD、録画製品の販売、賃貸、輸入管理を行っています。侵害行為に対して、営業許可とライセンスの取り消し処 分を行います。

 【税関】・・・海関保護条例に基づき、著作権を侵害した貨物の輸出入を管理します。行政処分には違法貨物の没収がありま す。

 

海賊版商品に対する対策ポイント

 1. 落ち着いて商品を確認し、証拠品を手に入れる。

 2. 民事訴訟と刑事訴訟のどちらを選択するかを吟味する。

 3. 適切な管轄部署に申し出る。

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