ザ・レジェンド・ホテルズ&トラスト株式会社 代表取締役 CEO 鶴岡秀子 後編2
ザ・レジェンド・ホテルズ&トラスト株式会社 代表取締役 CEO 鶴岡秀子氏のビジネスからプライベートに至るまでのインタビューです。起業したい方、経営者には必見です。

<未来へ~ザ・レジェンド・ホテルズ&トラストが目指すもの>
世界中に“伝説のホテル”を広げることで、
世の中をより素晴らしいものにしていきたい
“伝説のホテル”には、長い回廊があって、そこには先ほどお話した“100個の壺”が置かれています。ひとつひとつの壺には札がかけられていて、たとえば「地元にお花を植えるための壺」「難病子どもたちを救うための壺」などなど、明確な用途を把握したうえでチャリティー募金ができるようになっています。また、ホテルのショップでは、「W」のマークが入った商品が販売されます。これは「W購入」という仕組みで、1冊100円のノートを購入すると、200円を支払うのですが、購入者は1冊を受け取り、もう1冊は世界の貧困国の学校に届けられるのです。こうやって宿泊者は泊まることで世界の役に立つ“伝説のホテル”をつくる一員となり、そして世界につながっている気持ちになれるというわけです。
こんな未来のシーンを思い描いています。ある国の少年が、W購入のチャリティーで「W」のマークが印刷されたノートを手にしました。そのノートには、“伝説のホテル”のオーナーがヴィラのプレートに書き記した「すべては自分を信じることから始まる」という言葉と、“7つの教え”が印刷されています。彼はその言葉たちを心の励みとし、一生懸命勉強し、20年後、事業家として成功。ある日、日本にやって来た彼は“伝説のホテル”を訪れ、ヴィラオーナーと対面し、ノートが送られてきた理由を知ることに。ホテルまでの道には花々が咲き乱れ、ホテルの回廊には“100個の壺”が。そしてW購入という仕組みが、自分の未来をつくってくれたことを目の当たりにするのです。帰国後、彼は“伝説のホテル”の話を仲間たちと共有し、77番目の“伝説のホテル”がその国に誕生しました。
アントレプレナーセンターの福島正伸さんからいただいた言葉、「夢しか実現しない」。私はこの言葉が大好きです。すべての成約を取り払った中で、私がどうしてもやり遂げたかった夢。自分の心に静かに問いかけて返ってきた回答。それが“伝説のホテル”の実現でした。今はまだ道半ばではありますが、私の夢に賛同してくれるたくさんの仲間が増え、夢の実現が確かに近づいていることを日々実感しています。先日も、支援者メンバーと一緒に9月19日、ホテル建設予定地目の前に広がる九十九里海岸で、500人以上が参加した“伝説のビーチクリーン”を開催しました。応援してくれるみんなが言うんです。「つるちゃんなら、絶対にあきらめずにやりきってくれる」って。その期待に応えるためにも頑張らなきゃ。2009年の8月、やっとホテルの開発許可が千葉県からおりました。最短で年内、もしくは年明けには工事着工できる予定です。そして今、2011年の春か夏のグランドオープンを目指しています。あなたも私たちと一緒に、“伝説のホテル”づくりに参加しませんか?
<これから起業を目指す人たちへのメッセージ>
ビッグカンパニーをつくるなら3つのステップ!
夢をつくるなら、すべての制約を取り払うこと
その昔、友人がこんなことを教えてくれたんです。その話を聞いた瞬間に、ストンと腑に落ちました。「ビッグカンパニーをつくりたいなら、3つのステップが必要である」。最初のステップは「ビッグコンセプト」をつくること。確かに、これが何よりも大切です。当社でいえば、泊まることで世界のためになる“伝説のホテル”や、“7つの教え”ですね。ビッグコンセプトがあれば、ビッグピープルが集まる。「そんな素晴らしい夢があるなら私が人肌脱ごうじゃないか」と、すごい人たちが協力してくれる。東京妙案開発研究所の相場さんが「夢の片棒担ぎます」と言ってくれたのもこのことですね。これが2つ目のステップ。そうすると、「そんなすごいメンバーが協力してくれるなら、必ずこのプロジェクトは成功するだろう」と、ビッグマネーが集まる。これが3つ目のステップです。
ビッグコンセプトという夢に共感してもらうためには、事業プランも大切ですが、その伝え方にもセオリーがあります。いきなり「私は射撃大会に出て金メダルを取ります」と宣言しても、誰も信じてくれませんよね。共感を得たいなら、夢を語った後に、思いついた日のことを語り、次に思いついた日から今日まで夢を実現するために何をしてきたのかを語ります。そこをしっかり伝えることを忘れてはいけません。さらにその夢をカラーでイメージすることも有効です。私は10分間で“伝説のホテル”のコンセプトをお伝えするためのオリジナル映像をつくって、ノートPCや携帯動画でみんなに見てもらったり、当社のホームページでも公開したりしています。プロゴルファーの石川遼君に会った時、携帯で動画を見てもらったんです。見終わった瞬間、遼君は「僕と同じですね」と一言。彼も試合の前に必ず、全ホールの映像を見てから勝負に臨むそうです。
年齢や性別、学歴や資金力などすべての制約を取り払って、自分が心からワクワクできること。ぜひ、それを明確にして、あなたが実現すべき夢をつくってほしいと思います。制約があると、できない言い訳として使ってしまうことが多いですから。そして事業を成功させたいなら、絶対にあきらめずにやり遂げる覚悟が必要でしょう。儲けるためでもなく、人に自慢したいためでもなく、自分がその事業をしたい目的。そこが明確に見えない限り、誰も応援なんてしてくれないですよ。そうそう、著名な脳科学者・苫米地英人さんと対談をした時に彼が言っていました。「鶴岡さんのやり方は間違っていないよ。時間は過去からではなく、未来から流れてくる。夢が明確であれば、その人の過去には関係なく成功できる。Howは必ず後からついてくるから」と。カーネギーメロン大学博士が認めてくれたのですから大丈夫(笑)。ぜひ、制約を取り払って、あなたオリジナルの大きな夢を探してみてください。
●ザ・レジェンド・ホテルズ&トラスト株式会社 鶴岡社長に質問
Q.もし鶴岡社長が政治家だったら、この世界のために、まず何から始めますか? (神奈川県 会社員)
A.
まず始めに、優先順位を決めることからスタートします。事業もそうですが、限られたリソース(資源)の中で最大の効果をあげられるように。但し、事業よりも政治は、より長期的な視野に立つことが大切だと考えています。
短期的には不利益でも、長期的に見て良い方を選ぶことも必要です。評価は自分が亡くなった後になったとしても。

