DGトップ 特集 起業家インタビュー MY BEST LIFE 挑戦する生き方 第55回 (株)地域新聞社 近間之文 株式会社地域新聞社 代表取締役社長 近間之文 後編2

株式会社地域新聞社 代表取締役社長 近間之文 後編2

last modified 2008-04-28 12:42

株式会社地域新聞社 代表取締役社長 近間之文氏のビジネスからプライベートに至るまでのインタビューです。起業したい方、経営者には必見です。

ドリームゲートスペシャルインタビュー MY BEST LIFE 挑戦する生き方
近間社長インタビュートップ前編1前編2後編1|後編2|ギャラリー
大物起業家インタビューをすべてみる



<未来へ~地域新聞社が目指すもの>目指すは総配布部数2000万部!世界一の新聞社を本気でつくる

株式会社地域新聞社 代表取締役社長 近間之文

 それからも千葉県内で順調にエリアを拡大し、地域新聞は1エリア3万世帯前後を基準としながら、手配り式のフリーペーパーの発行を続けてきました。そして、2000年には配布部数50万部、2002年には100万部を達成。現在の発行エリアは千葉県と埼玉県の一部にも進出し49版です。ちなみに全版、地域密着の情報を掲載しますから、記事の内容は版によって異なり、ページ数も4~20ページまでいろいろ。大変ですが、これが地域密着の最大の強みですからやり続けるだけ。配布部数は2008年3月現在で、約170万部。おかげさまで社員数も190名まで増加し、これからは毎年、新卒学生を30名ほど採用する予定です。また昨年の10月、ヘラクレス市場への上場も果たすことができました。千葉県でナンバーワンのフリーペーパー配布率を達成しましたので、今後は日本一、世界一を本気で目指します。

 数年後に埼玉で200万部の配布を目指し、その後、神奈川、生活者の多い東京都下への進出を計画しています。そしてまず、総配布数1000万部が当面の目標ですね。当社の基本戦略は、日本一手間をかける新聞づくり。私たちができるお役立ちは何でもやる。地域に密着しながら、さまざまなニーズを掘り起こしていきます。そうやって3万世帯前後の小さなエリアでナンバーワンのポジションを勝ち取る努力を積み重ね、1000万という面ができれば、今よりももっと面白い展開が可能となるでしょう。

 配布数が増えることで、当然ですが、紙面広告、折り込みチラシの量がまず増加するでしょう。反響の高いメディアを有した広告代理店というポジションもどんどん高まっていく。もちろんエリアを広げる面展開を続けながら、そこにどんどん新しい柱を立てていきます。インターネットとの併用は常に模索していますし、マーケティング事業にはかなりの強みを発揮できるはずです。例えば八千代市は、読売、朝日、毎日の大手新聞が約6割の世帯を占めていますが、地域新聞の配布率は9割以上。アンケートもかなりの率で回答していただいているので、きめ細かい地域特性を把握することが可能なのです。また、現在2500名強の配布員さんを活用した、サンプリングやバイラルマーケティングも。そんな新しい柱をコラボレーションさせながら、配布エリアを広げながら、最終的には2000万世帯への配布を実現したい。どうせやるなら、発行部数世界一の新聞社になりたいですから。


<これから起業を目指す人たちへのメッセージ>失敗しても命までは取られない。まずは一歩を踏み出すことが大事

株式会社地域新聞社 代表取締役社長 近間之文

 会社経営とはそもそも、大変難しいものです。日本の会社の中で中小企業が99.3%を占め、倒産、自主廃業する会社もたくさんあります。経営者は当然、雇用した社員に給料を払い続けなければなりませんし、壁、障害、さまざまな無理難題がどんどん押し寄せてきます。それらすべての責任が社長の肩に重くのしかかるわけですよ。でも、私はどんな問題も本気になれば修正することは可能だと思っています。そのためには、小ずるくならず、楽することを考えず、正面から苦労に突っ込んでいくことです。小さくまとまろうとすればするほど、せっかくの学びの機会が逃げていく。失敗も大いにけっこう。どうせ失敗するなら、若いうちにするに越したことはない。多分ですが、命まで取られることはないですから(笑)。

 そういった意味で、経営者にとって会社とは自分を成長させてくれる装置だと思っています。倒産の危機を乗り越えたことで、お金が道具であることや、会社の存在理由が何であるかという真理を、身を持って理解することができましたからね。金持ちを夢見て上場企業をつくることが、いかにバカらしいことか。そんなことを考えるより、若いうちはがむしゃらに血と汗と涙で自分を鍛えたほうがいい。本もたくさん読んで学んでください。そして、何のために自分は起業するのか、とことん考え抜く。苦労を重ねれば重ねるほど、本当の理念や生き様があらわになってくるのです。

 理念なき会社経営ほど意味がないものはない。私たちの企業理念は、人の役にたち続けることです。それを御旗に経営を続けていると、どんどん厳しい問題が生まれてきて、どんどん苦しくなります。私はマラソンをやっていますが、レースの前、今でも逃げ出したくなります。やめる言い訳が百くらい出てくる。でも、それをひとつずつ潰していくからこそ、走り始めることができて、感動のゴールを迎えることができるのです。会社経営はマラソンと似ていると思います。まず、走り始めることが大切。ぜひ、失敗を恐れることなく、すべてが自分を成長させてくれる学びの機会と捉え、起業の第一歩を踏み出してほしいと思っています。



取材・文●菊池徳行(アメイジングニッポン)
撮影●刑部友康

 


次のページ
戻る



近間社長インタビュートップ前編1前編2後編1|後編2|ギャラリー
大物起業家インタビューをすべてみる

 
 
Skip to content. Skip to navigation