株式会社リンクアンドモチベーション 代表取締役社長 小笹芳央 後編2
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2008-04-16 17:32
株式会社リンクアンドモチベーション 代表取締役社長 小笹芳央氏のビジネスからプライベートに至るまでのインタビューです。起業したい方、経営者には必見です。
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先程も述べましたが、人々の欲求は時代に合わせながら変化していくものです。まず、モチベーションエンジニアリングを提唱している私たち自身が、常に良い意味でのモデルケースとなるべく、モチベーションの高い集団であり続けなければなりません。そのために、世の中の変化を敏感に察知しながら、試行錯誤しながら、会社のあり方を進化させていく必要がありますね。実は2002年に上場を目指していたのですが、直前になって時期尚早と判断し、取りやめています。それ以降は、サスペンデッドの立場を取ってきました。しかし、しっかり情報開示できる準備、外部の投資家の方に安心して出資いただける土壌もできた。いよいよ機は熟したと踏み、上場企業という厳しいルールの中で、自社を輝かせていく挑戦の道を選ぼうと。昨年12月、東証2部市場に上場を果たしました。これも新しい進化のひとつです。
また、これまでは企業と社員のためのモチベーション向上をコア業務としてきました。しかし昨年M&Aを実施し、IRとブランディングのコンサルティング事業を当社に受け入れ、企業が投資家から投資を求める際に必要となる投資モチベーション、企業が販売活動を行う際に必要となる購買モチベーションの向上に貢献するための事業を新たにスタートさせています。これまでこの分野は主に広告代理店が扱う業務でしたが、消費者が消費行動する際、従来の値段や機能だけでなく、会社の歴史、志、ブランドイメージなど、より多くの決定材料が求められています。企業が消費者や投資家から選ばれるために、モチベーションエンジニアリングを活用してみようと。基本的にモチベーションという切り口は変えることなく、これからも様々な挑戦を続けていきたいですね。
今から46年前の1962年、安全というキーワードで、警備員の派遣事業をスタートさせた会社があります。今日、安全関連市場の市場規模は約2兆円。その会社というのが、6000億円の売り上げを誇るセコムさんです。私たちも同じように、モチベーションというキーワードの一大産業分野をつくり上げたい。そのために、教育分野なのかレジャー分野なのかはわかりませんが、私たちのモチベーションエンジニアリングが必要とされる市場には積極的に挑戦していくでしょう。また、国内マネジメントマーケットのサービスの多くが海外からの輸入品です。近い将来、日本発の経営マネジメント手法として、海外展開できるよう頑張っていきたいですね。

独立・起業という外形的な概念に振り回されないことです。なぜなら、それは誰だって、いつでも、会社を登記しさえすればできることですから。それよりも、新しい事業を始めるということはどういうことなのか。その本質はあなたが、世の中、社会に対してどうしても伝えたいメッセージがあるかどうかということ。会社がその発信基地であり、商品やサービスがそのメッセージとなります。強いメッセージがない限り、商品、サービスも、会社というハコも必要ないでしょう。私の場合のメッセージは、モチベーションでした。もしもあなたに強いメッセージが生まれたなら、まずは独自性を追求する、そしてそのメッセージをよりわかりやすく明文化する、そこにエッジが立っているならば、きっとその事業はどんどんかたちとなり、育っていくはずです。
よく「自分探しをしなければ」なんて言いますね。しかし、その前にまず“自分創り”をしっかりやれと伝えたい。それはどういうことかというと、目の前にある仕事をしっかりこなし、まずひとつの信頼を得る。そしてそれを繰り返し、信頼の残高をどんどん増やしていく。仕事は信頼できる人にしか回ってきませんよね。信頼残高が多い人の周りには、自然と仲間が集まり、お金が集まり、どんどんやりたいことができるようになる。自由が増えていくということです。そうなれば、好きな人と、好きな場所で、好きな時間に、いろんな仕事ができるようになります。私も会社員になった当初、仕事は選べない、朝早く出社しなければならない(苦笑)。自分はなんて不自由なんだろうと悩みました。でも、ある時、そのことに気づくことができたのです。
では、信頼の残高を増やしていくためにはどうすればいいか? それは、どんどん仕事の約束をして、約束を守るための行動をしていくしかないんです。そして、ひとつの約束が守れたなら、今度は同時にふたつの約束を取り付けて、行動していく。そうやって自分に負荷をかけながら信頼の残高を増やしていくことが、必ずあなたの自分創りにつながっていくはずです。例えば、20年前の私が一所懸命探しても、モチベーションというメッセージにはたどりつけなかったはず。つまり、約束をたくさん守ってきたからこそ、材料がたくさんあつまって、今の自分につながっているということ。そのプロセスを経験しておかないと、あなたの自分探しの旅は永遠に続いていくことになってしまうでしょう。人生、ムダなものは何ひとつないと思っています。
取材・文●菊池徳行(アメイジングニッポン)
撮影●刑部友康 |
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