DGトップ 特集 起業家インタビュー MY BEST LIFE 挑戦する生き方 第48回 (株)ガリバーインターナショナル  羽鳥兼市 株式会社ガリバーインターナショナル代表取締役社長 羽鳥兼市 後編1

株式会社ガリバーインターナショナル代表取締役社長 羽鳥兼市 後編1

last modified 2008-01-08 20:38

株式会社ガリバーインターナショナル代表取締役社長 羽鳥兼市氏のビジネスからプライベートに至るまでのインタビューです。起業したい方、経営者には必見です。

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54歳から東証1部企業を創り上げた男の「型破りな生き方」 株式会社ガリバーインターナショナル代表取締役社長 羽鳥兼市  

中古車市場の不透明性を解消するために、再び遺伝子をオンに。54歳からの挑戦!

<ガリバーインターナショナル創業>中古車市場への不満、そして生まれた志。買取専門店を立ち上げた理由

株式会社ガリバーインターナショナル代表取締役社長 羽鳥兼市

 中古車販売事業を始めてみてわかったことがあります。それは、中古車販売業界のイメージの悪さ。同じ車を売っている新車ディーラーは良くて、中古車販売業者はうさんくさいと思われている。確かに、中古車販売事業者の多くが、展示場に車を並べて販売します。例えば200台の車を展示して、1月で60台売れれば御の字。そうすると、残りの140台の価値は時が経つにつれ目減りしていく。そういった意味では、車を購入いただいたお客さま方や中古車を売りたいお客さまが、残った車の目減り分を負担せざるを得ないという構図になってしまう。

 販売業者にとっても、仕方がないといえば仕方がないのかもしれない。しかし、私はユーザーから不透明と思われている、中古車販売業界を何とかしたかった。1985年に、福島県で買取専門店を立ち上げました。お客さまから直接買い取って、オークション会場でセリにかけてみたのですが、なかなか売れない。このタイミングでは時期尚早と、いったん休眠させましたが、私は必ず一般消費者にとって公正かつ透明な中古車流通の仕組みをつくることをあきらめませんでした。

 その後、全国のオークション会場に直接出向き傾向とデータを調べ、分析を続けました。その間にも、中古車流通市場はどんどん伸び続けていきます。そして1994年4月、それまで積み上げた独自のノウハウをもって、再度、買取専門店を福島県の郡山市に立ち上げたのです。


<命を賭した、挑戦の幕開け>一般消費者であるカーユーザーが安心して中古車売買ができる世界をつくるために

株式会社ガリバーインターナショナル代表取締役社長 羽鳥兼市

 事業が順調に立ち上がり始めた頃、青森県・弘前市のリンゴ園オーナーから、買取専門事業を始めたいという相談を受けました。自分が買った中古車と同じレベルの商品が、当社では40万円も安かったのが発端とのこと。福島から600kmも離れた弘前で事業を成功させることができれば、後々の全国展開もスムーズになると決断。初の加盟店さんとなる弘前の買取専門店を軌道に乗せ、1994年10月に、ガリバーインターナショナルを設立。当時の拠点、富田店は、私とスタッフひとり。商談ルームの壁を目立つようにと派手な黄色で塗って、裏手にあるオフィスの壁には、「1999年12月31日までに全国500店舗達成」「グループ年商2500億円達成」と書かれた張り紙を張って、毎朝ふたりで唱和し続けましたよ(笑)。命を賭けてもやり遂げる。そんな覚悟がみなぎっていました。

 そして1995年8月、私たちは東京への進出を始めるのです。ここからが、私の流通革命の始まりです。北は北海道、南は沖縄まで、500店舗の拠点をつくることを目標とし、私の遺伝子は再びオンに入りました。

 ガリバーのビジネスモデルは、本部で集中管理したシステムで正確に評価するため、中古車販売店オーナーの主観的評価はいっさいなく、査定価格にぶれがないことが最大の強み。そんな私たちのビジネスモデルが、船井総研さんやベンチャーリンクさんなどから高く評価いただき、店舗数はどんどん増えていくことになります。

 1998年12月、ガリバーインターナショナルは店頭公開。そして、通信衛星を活用した画像による車販売システム「ドルフィネット」の運用を開始。店舗で買い取った中古車は、オークションに出品するまでの数日間、実質的な在庫となります。これらの在庫をデータベースに登録し、ネットワーク化することで仮想販売展示場をつくり出すというわけです。そうすれば、全国どこからでも一般消費者が欲しい車を検索し、購入できますから。開始当初は、そんなものうまくいくわけがないと言われました。しかし、今では無店舗で年間約4万台を販売しているのです。そして現在、「ドルフィネット」端末は、全国約2万カ所に設置されています。

 私たちの展示場は、例えば東名高速だと言えますね(笑)。買い取った中古車を基本的にはオークション会場まで陸送しますが、その間に「ドルフィネット」をご覧になった業者や一般消費者の方からオーダーが入れば、本部から輸送車に連絡を入れ、そのままオーダーされた方の元へお届けするという仕組みです。店舗数を増やすことも、「ドルフィネット」をスタートさせたのも、すべては一般消費者であるカーユーザーが安心して中古車の売買ができる世界をつくりたかったから。その一点において努力をし続けたからこそ、今があるのだと思っています。


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