(株)サイバーエージェント 藤田晋 後編2

last modified 2007-08-01 19:24
ドリームゲートスペシャルインタビュー MY BEST LIFE 挑戦する生き方

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<未来へ~サイバーエージェントが目指すもの>スピード感を大切にしながら、ユーザーが喜ぶサービスを提供し続ける


株式会社サイバーエージェント 代表取締役社長 藤田 晋

 そして2004年の決算では、売上高267億円を計上します。2000年の上場時直近決算売上高4億5000万円の実に約60倍です。そして、最終利益は40億円を超えました。投資家にとがめられながらも先行投資を続けていた新規事業の花がどんどん開いていたのです。時価総額も上場時までに回復しました。

 インターネットビジネスにおいて大切なことは、やはりスピードだと思います。世の中にないものを先んじてやるということ。もしも後からやるなら、先行している事業を凌駕できるくらいのメリットを持っていないとだめでしょう。Web2.0の流れもあり、ユーザーのパワーがどんどん大きくなっていきます。ですから、完全ではないサービスでも世に出して、改良を加えながら育てていくという考え方も重要だと思います。

 ちなみに、当社が始めたブログサービスのアメブロhttp://www.ameba.jp/は、現在ユーザー数132万人を超えています。人が集まるブログメディアを他社に先んじて始め、パワーが生まれたことで、今度はここにシナジーを持たせた、ドロップシッピングビジネスを再び他社に先駆けて開始します。これはブログユーザーが、自分のブログ上で簡単に商品販売ができ利益を手にできるというもの。今年の10月から、「ミセつく」というサービス名でスタートする予定です。

 そうやってスピードをもって新しい事業を立ち上げながら、また、既存事業を改良しながら、中期目標として2008年に売上高1,000億円を目指しています。

 1,000億円を達成すれば、次は3,000億円、その次は1兆円……。会社経営は、終りなきマラソンのようです。自分でもなぜ、ここまでムキになって拡大を目指しているのかわからないです(笑)。あるとすれば、「21世紀を代表する会社を創る」と宣言してしまったこと。言った以上は必ずやる、経営者としてのプライドなのかもしれません。

<これから起業を目指す人たちへのメッセージ>本気で経営者を目指すなら、マネジメントスキルを身につけるべき


株式会社サイバーエージェント 代表取締役社長 藤田 晋

 まず、インターネット業界のチャンスはますます増えていくでしょう。これは間違いありません。ブロードバンドが行き渡ってきましたので、オンラインゲームや動画などのビジネスもようやく収益が見え始めました。また、ナローバンド時代に画期的だと言われた、メルマガや日記サイトなどの淘汰が始まっています。ここに変わる何かを考えていくと、面白いかもしれない。今で言えば、それがSNSやブログなのでしょうけれど。ビジネスチャンスを見つけるためには、まずは自分自身でインターネットサービスをどんどん使って、はまってみること。等身大でその面白さが理解できないと、新しいサービスなんて思いつきません。経験のない分野で、斬新な新規事業なんて生まれるわけがないと思います。

 そして、経営者を目指すなら、マネジメントスキルを身につけておくべき。正直言って、会社員であれば、現場のスキルはほっといても仕事をしっかりやっていれば身につきます。高い視点を持つために、社長や取締役などできるだけ高いポジションの人たちが何を考えているか知るための行動をしておくといいでしょう。私自身も、オックスやインテリジェンスでも、どんどん上の方々とコミュニケーションするようにしていました。

 あとはやはり、思いを言葉にして、行動すること。ですが無茶はいけません。私は起業家を目指す方々のロールモデルになることも自分の使命だと思っていますが、今の自分なら恐らく創業時のようなチャレンジはできないと思います。何も知らなかったからこそ、飛び出せたのだと思います(笑)。もちろん当時、自信はありましたし、事業が失敗しても営業力で自分ひとりなら生活できると考えていました。先人の真似をすることは大切ですし、チャレンジも大事ですが、そもそも成功するのは生半可なことではない。それだけは肝に銘じていてほしいと思います。

<了>




取材・文: 菊池徳行(アメイジングニッポン)
撮影: 内海明啓

 


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