夢の街創造委員会株式会社 代表取締役会長 中村利江 後編2
夢の街創造委員会株式会社 代表取締役会長 中村利江氏のビジネスからプライベートに至るまでのインタビューです。起業したい方、経営者には必見です。

<未来へ~夢の街創造委員会が目指すもの>
地域に密着しながら街の生活をより便利に、
事業を営む皆さんの商売繁盛に貢献し続ける
今年の5月から、任天堂さんのWiiで「出前チャンネル」がスタートしています。大きな画面でみなさんゲームを楽しみながらオーダーされるのでしょう。一番顧客単価が高いんです。パソコンやモバイルが苦手なシニアの方々からの評判も上々です。直近の新たな取り組みとしては、TSUTAYAを展開されているCCC(カルチュアコンビニエンスクラブ)さんが発行されているTポイントとの提携ですね。ネットでTポイントが使えるのは、TSUTAYA以外では初めてのケース。現在、約3400万人の会員を抱えるTポイントユーザーが貯めてきたポイントが「出前館」で使えるようになるということです。Tポイントが一番活用されているのは、飲食店とコンビニですから、その効果がとても楽しみ。確実に「出前館」の知名度が高まるので、加盟店さんにも必ず喜んでもらえると思っています。
2年前に始めた「予約館」も好調ですね。たとえば、フレッシュネスバーガーってとてもおいしいですが、待ち時間がけっこうかかるでしょう。そのイライラを解消するためにモバイルでオーダーしておけば、待つことなくお持ち帰りができるという。また、中食だけではなく、これまで生活関連トラブルサービスのJBR(ジャパンベストレスキューシステム)さんの「駆けつけ館」、漫画全巻を即日配達するTORICO(トリコ)さんの「漫画全巻出前館」など、様々な他業種企業と提携してデリバリービジネスの仲介を実現してきました。そうそう、冬には灯油のオーダーもけっこうあります。今春からは、ヤマト運輸さんが始めるネットスーパーシステムと「出前館」の提携も始まります。今、スーパーはどんどん即日配送販売に注力し始めているんです。高齢者の方々にとって、とても嬉しいサービスになるでしょうね。
「夢の街創造委員会」という社名は、誰もが望む「あったらいいな」という「夢の街」をひとつでも多く「創造」する、そして「委員会」のように自ら手を挙げてプロジェクトに参加しようという意味が込められています。そのとおり、社内会議をする際もみんなで「出前館」を使って食事をオーダーし、より便利なサイトの使い方や新しいアイデアをどんどん出し合っています。私たち自身が「出前館」のヘビーユーザーなんですね(笑)。ここまでお話してきたことでおわかりになったと思いますが、当社の事業のキーワードは地域密着です。これからももっともっと、地域に密着しながら街に暮らす方々の生活を便利に、様々な事業を営む皆さんの商売繁盛に貢献していきたいですね。そのために、私は24時間ずっと「あったらいいな」と思える新サービスを考え続けています。常に新しい挑戦に取り組んでいたいですから。
<これから起業を目指す人たちへのメッセージ>
たくさんのチャレンジをして、
たくさんの失敗を経験することです
起業・独立は基本的にレールがない挑戦ですから、残念ながらその多くが失敗してしまうと思います。でも、小さな失敗を何度も繰り返すことで、必ず成功が見えてくるんです。なので、たくさんのチャレンジをして、たくさんの失敗を経験してほしい。ただ、たくさん失敗するためには続けることが必要ですよね。そのために、失敗したらほかにやり方がないか、必死で考える。そうすると、きっといろいろアイデアが出てくるじゃないですか。それが枯れるまであきらめることなく、チャレンジし続けるってことだと思います。あと、「やると決めたなら、どうあがいてもダメだということがわかるまで、ぐだぐだ言わずにやりなさい」。私なら起業を志す人対して、そんなアドバイスをするでしょうね。
事業アイデアはどうすれば見つかるか? やはり生活者目線で物事を見ることが大切です。いろんなことを自分で体験してみて、不具合を見つけるとか、もっとこうすればいいとか、そう思えるものには必ずビジネスチャンスが隠れています。もうひとつ、大切にすべきは顧客からのクレームですね。私は当社に入ってくるすべてのクレームに目を通すようにしています。実際に、クレームから思わぬヒントが得られることがよくあるんですよ。たとえば、会社員の方なら今自分が携わっている仕事のクレームを常にウオッチして、課題解決策をとことん考えてみるといいのではないでしょうか。事業アイデアをつむぎ出すための良い訓練になりますから。
ベンチャー企業を経営する人には、当然ですが成長意欲の高い人が多いです。具体的にいうと、1年後に同じ仕事をしていない人。仕事への取り組み方もそうですし、仕事の幅もそうですし、ずっと同じこと繰り返していては成長なんてできませんから。自分をどんどん高めるために常に挑戦し続けていないと。夢の街では、そんなベンチャー志向の高い人材を募集しています。ちなみに、ベンチャー志向の人は、面接しても給料のことにほとんどこだわりませんね。当社が中途採用をする場合、入社時は必ず前職の給料より下げるんです。最初は本当の実力がわかりませんし、「自分の力で取り戻してやると思える自信があるならどうぞ」と。うちでは年に4回の査定があって完全実力報酬型ですから、実際に給料が上がる人は、いっきに上がっています。これからも、当社に集ってくれた成長意欲の高いスタッフと一緒に、より素晴らしい未来の街づくりへの貢献を続けていきます。
Q.お客様が簡単には言ってくれない不満や意見を教えて頂くためには、何が必要なのでしょうか? (埼玉県・会社員)
A.
いきなり不満やご意見等だけ聞くのではなくお勧めや感想等、お客様の想いを簡単にお聞きできる土壌(接点)を日常的に用意しておくことが必要だと思います。例えば出前館では、注文いただいたお客様に、配達日にサンクスメールを送りながら、そのメールの返信にお客様の感想を簡単に書いていただけるようにしています。

