DGトップ 特集 起業家インタビュー MY BEST LIFE 挑戦する生き方 第4回 (株)アイチーム・アイテム 代表 俳優 伊原剛志 (株)アイチーム・アイテム 代表 俳優 伊原剛志 後編2

(株)アイチーム・アイテム 代表 俳優 伊原剛志 後編2

last modified 2008-07-22 17:59
ドリームゲートスペシャルインタビュー MY BEST LIFE 挑戦する生き方

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これから伊原剛志が目指すもの―「ぼちぼち」がビジネスに変わり、次の“志”が生まれた
(株)アイチーム・アイテム代表 俳優 伊原剛志


 昨年の12月1日、麻布十番に新業態「韓すき」という店を開業しました。これは、僕の母親が大阪で十数年営業している店で出している料理。いわば韓国風すきやきなんですが、韓国本土にもこの料理はなく、大阪に住む韓国の人たちが創り上げたオリジナル料理です。今、母親は癌と闘っています。もしも母が亡くなっても、この母の味は残すことができるわけです。このおいしいオリジナルの味を、ぜひ東京の人にも味わってほしいと思い「韓すき」を始めることにしました。近い将来、オフィス街で「韓すき」の大衆バーション店も展開する予定でいます。

 役者をやっていると、映画をつくりたくなるんですよ。4軒目の桜新町店をオープンさせた頃から、飲食事業は揺るがないという前提で、自分の会社で1年に1本映画をつくる。これを遠い夢ではなく、目標とすることにしました。その目標もそろそろ叶えられる段階になってきました。現在、企画を2本ほど走らせています。また、知り合いの映画や舞台への投資も検討中です。役者を続けるために個人事業で始めた「ぼちぼち」も、今やビジネスとなり成長を続けてる。そして、自分の映画づくりという新しい志が生まれた。この先、会社もどうなるかはわからないですから、どんどん変わっていいし、変わらなければならないと思っています。

 役者としての自分は、常にいい役者を目指し、もがき続けています。役者があって店がある。だから、役者の仕事を疎かにしたことは一度もないと自信を持って言い切れます。役者というこの自分探しの旅は、一生続いていくんでしょうね。ひとつひとつの芝居に真剣に向き合って、戦って、何かを見出して、次へと進んでいく。この繰り返しです。何をするにも、今この瞬間からが勝負と思っていますから、僕は。


これから起業を目指す人たちへのメッセージ―夢と志を持つことが第一の条件です

(株)アイチーム・アイテム代表 俳優 伊原剛志

 世の中、仕組みで動いています。なんか違うと思っても、その仕組みから飛び出すのは難しいですよね。でも、それに乗っかっていても成功は手にできないと思う。例え話をしましょう。僕の家は、神奈川県の逗子にある大工さんに建ててもらいました。4人しかいない工務店ですが、昔ながらのていねいな寄木工法で、かんなやノコギリを使って家をつくるんです。むくの木を使いましたので、雨の日は作業中止。どんどん工期は伸びて、結局、納期が3カ月半遅れました。本当にいいものをつくるには、ある程度時間がかかってもしょうがないということです。建築構造の偽造問題で世の中は揺れていますが、あの人たちに「いいものをつくりたい」という気持ちが少しでもあれば、今回の事件は起こらなかったでしょう。なにをするにせよ、“志”。これがないと一時期パッと売れることもあっても、絶対に長続きはしませんよ。

 これから起業を目指している人は、まずは足元の仕事に100%全力で取り組むこと。そして、周囲を認めさせる。ある日突然、成功することなんてありえませんから。近道なんてないんです。20代を頑張らないと、素晴らしい30代は来ないし、30代を頑張らないと、素晴らしい40代は来ない……。そうやって生きていく中で、何かを成し遂げたいという“志”が見つかったなら、まずやってみたほうがいい。途中で壁にぶつかったら、ちょっとだけ休んで、とりあえず前に進む。また壁にぶつかったら、考えて進む……。そうしているうちに、いつの間にか多くの壁を乗り越えている。人生はその繰り返し。あなたの人生に捨てる部分などないんですから。素晴らしい明日をつくりたいなら、今日を貪欲に生きることです。

<了>




取材・文:菊池徳行(アメイジングニッポン)
撮影:松村秀雄

 

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