企業・商品の広告戦略
広告・プロモーション    ■ナビゲーター: 大嶋浩敬   
「広告宣伝」は、顧客や取引先の皆さんと直接コミュニケーションできる大切な機能です。起業すると同時に「広告戦略」活動が必要になってくることが最近特に増えてきています。広告の全体像をご紹介します。

「広告宣伝」とマーケティング

 皆さんは「広告宣伝」と聞いて何を想像しますか?有名なタレントを起用したテレビCMですか?ラジオ、新聞、雑誌。インターネットでのホームページやブログ、メルマガ、検索エンジンに上位で掲載されていること。電車内の中吊り(週刊誌などの発売日にはよく見かけますね)、ビルの屋上などに設置されている屋外看板や大型ビジョン。新聞に折り込まれてくるチラシ。街頭で配っているティッシュやクーポン券。毎年1通は送られてくるダイレクトメール。あなた自身の名刺やショップカード、お店の構え・ファサードも広告として活用されているかもしれません。 どれもみんな当たっていますし、間違いではありません。

 「広告宣伝」は、広義な意味では4つのマーケティング活動のうちの1つである「プロモーション」を司る企業活動とイコールに捉えられています。しかし、もう少し詳しく見ていくと、そのプロモーション活動は大きく次の4つに分けられます。「広告」「パブリシティ」「人的販売」「販売促進」の4つです。

 

「広告宣伝」は、長期型戦略。「販売促進」は短期型戦略。

 よく混同しがちなのが、「販売促進=販促」と「広告」です。

 前者は、商品や製品の購買時点での活動や購買に結びつけるための短期的な動機付け活動を主にしている「プッシュ型」の戦略活動です。それに対し、後者の「広告」活動は、商品や製品の存在を広く媒体(新聞やテレビなどのマスメディア、インターネット、看板など)を通じて告知し、イメージの醸成やロイヤリティの形成など購買意欲を高めるという「プル型」の長期型戦略という点が大きく異なるところです。このコラムでは、「広告」を中心に、起業するタイミングでの広告宣伝への取り組み方やコミュニケーション表現の作り方をお伝えしていきたいと思います。

 

広告宣伝は、事業の成長とともにあっという間に必要になる。

 広告宣伝というと費用がかかるなどの理由で、起業したての頃は関係ないもの、会社がもっと大きくなってからのこと、と考えている人が多いと思います。でも、広く一般に告知することの重要性や告知する内容を吟味することは、特に起業する時にはじっくりと検討しなければならない大切なことです。

 私の知り合いでパソコンスクールを15年前にたち上げた方がいます。その後のITブームやキャリアアップ・スキルアップブームに乗って、あっという間に全国各地に教室を展開することになりました。その間、広告活動が後追いになり、スクールの表現コンセプトが統一できず、結局は数年後、店名も含め全面的に広告制作物を刷新することになってしまいました。

 ここでのポイントは、起業するとあっという間に広告が必要になる時期がくる急成長型の事例が後を絶たないということです。そのためにも事業をたち上げたときから、戦略として広告宣伝を考えておかなければなりません。PR活動や販売促進をする場合も、広告宣伝の考え方との一貫性をもって実行していくことが重要です。

 広告宣伝は遠くに感じても、案外近いところにあって、重要な企業活動です。ぜひ、起業家自らの手で、満足する広告を作っていけるようヒントを提供していきたいと思っています。よろしくお願いいたします。 

 

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last modified 2007-10-19 17:32
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