「広告」のつくり手が変わってきている
今まで広告制作を考えるときに、どんなメディアでどんな内容で商品やサービスを伝えることができるのかということに企業は頭を悩ませてきました。でも、情報通信技術が発達して、ネット上では自分で気軽に情報発信ができる時代になった今、広告の制作も使い手=顧客に参加してもらい、お客さんの視点から広告表現してもらうことができれば、今までとは違う広告ができるようになると思います(実際にネット上で一部CMの募集をしているサイトもあります)。
マーケティングの分野では、消費者の意見から発想される商品が登場してきています。でも広告の分野ではまだまだプロ(広告会社)がつくったものが主流です。顧客のニーズが反映されている商品やサービスが市場で受け入れられるなら、顧客の思いが詰まった広告が共感を呼ぶことも決してないことではありません。
そこで、ぜひ、あなたの会社の広告をお客さんにつくってもらいましょう。
つくることから見えてくるものがある
実際、広告をつくるというのは難しく、悩ましいものです。今までに広告制作に携わった方ならばわかると思いますが、何を言ったらお客さんに受け入れられるか、どう言ったらお客さんに届くかと考え始めると、なかなかアイデアがまとまらないことってよくあるんですよね。
そこで、新たな視点としてお客さんに参加してもらうことで、すっきりと決めてしまうのです。ある意味、お客さんは他人事ですから、自分にとって楽しいことやメリットがあることをストレートに表現してくれるものです。これもあれもと考えがちな広告主(あなた)が思うような広告とは一風変わったものができあがるに違いありません。
時折、閉店時のシャッターに自由に絵を描いてもらっているお店を見かけますが、もっと踏み込んでお客さんにお店のことを知ってもらいながら、その特徴を表現してもらうことができれば、さらにほかのお客さんに届くものがあると思います。
広告はお客さんとのコミュニケーションの窓口
では、どんなお客さんにつくってもらえるのか?
誰でもいいじゃないですか、近くの主婦の皆さんでもいいし、学校の教材として提供してもいいし、まず広告作ってみませんかという広告をしてもいい。もちろん、謝礼は必要ですよね。謝礼には、お店の商品やサービスを活用しましょう。
忘れてはいけないことは二つ。一つは、広告をつくる過程でお客さんとのコミュニケーションを大事にすること。広告を作る過程でお客さんは自社の商品やサービスのどこに興味やメリットを感じているのかが浮き彫りになってきます。それを敏感に感じとって実際の商売に結びつけることです。
二つ目は、お客さんが広告をつくることを広告することです。広告というのはどれだけ一般の消費者に認知してもらえるかということです。大げさに言うと、普通にチラシや看板を制作したってだれも気に留めないかもしれませんが、自分たちと同じ普通のお客さんがつくった広告ならば、どうですか?そのインパクトを広告するのです。事前広告で、制作者を募集したりするのもその一つの方法ですね。特に今だったら、インターネットという手段があります。広告の制作過程を残さずインターネット上で現場公開していけば、噂を呼ぶに間違いありません。
広告をつくってもらうことで、お客さんとコミュニケーションする。お客さんとコミュニケーションすることは、一般の市場とのコミュニケーションを行っていることになるのです。
ぜひ、一度広告をお客さんにつくってもらってください。
