「ターゲット」って、なんだろう
企業内でマーケティングや広告宣伝を担当されている方々は、よく「ターゲット」という言葉を使います。
自社の商品やサービスを市場へ導入使用とするときやどんな戦略を立てるかといったときなどに必ず出てくる言葉ですよね。
私は最近、この言葉がどうも気になって仕方がありません。どう気になるのかと言えば、はたして私たち(いわゆる企業側の人間)が「ターゲット」といって消費者の方々のことを指定する権利があるのかということです。
権利というと、何か堅苦しいですが、何か「上から目線」で呼んでいるような気がします。私だけでしょうか?
どうして企業からターゲットとして十把一絡げに呼ばれなければならないのか?
(まあ、実際にあなたは私の会社のターゲットAさんですか?なんては呼ばれませんけど・・・)
私は言いたい。ターゲットで一括りされるような個性のない人間ではないと。
「ターゲット」から「パートナー」へ
ネイキッドというイギリスのコミュニケーション・プランニング会社のジョン・ウィルキンス氏は講演で「私たちは、消費者をターゲットとは呼ばない。パートナーと呼ぶ」と発言しています。
もちろん、この発言には前後がありまして、ネット時代になって、消費者はただ単なる「受け手」から「送り手」になっているのだというようなくだりがあっての発言ですが、私は目からうろこが落ちるような感じがしました。
前職(広告会社のプランナー)時代、「ターゲットを決めてから戦略を考えましょう」なんて、さも、ターゲットのことを知っているようなフリをしていました。しかし、私たちは消費者の方々を勝手にターゲットとして指定することもおこがましいし、セグメントして、ここからここまでのひとがターゲットですなんて、言い切ること自体が上から目線でしか考えていないことだと思うんですよね。
起業したてだからこそ、もっと消費者を見つめよう
もちろん、企業としては効率的に自社の製品やサービスを伝えたいと思っていますから、ある特定の人々に商品が届くように考える過程で、ターゲットという言葉を気軽に使っていると思うのですが、もう少し謙虚にその人達のことを考えなければならないのかもしれないと私は、最近思っています。
決して、自社にとって都合にいいことを伝えるためだけに消費者の方々を見るんじゃなくて、もちろん製品やサービスを買ってもらいたい。でも、本当は私たち企業側ともっと関係性を持ってもらいたいという感じかな?
特に、起業する場合、あまりにも大きくターゲットを設定してしまうと、思ったところに広告宣伝のメッセージが伝わらなかったりします。できるだけ、具体的に、身近な人をイメージしてターゲット(また使ってしまいました!)、いや、あなたの会社のパートナーとなっていただける人を設定しましょう。